2017年1月30日から新たにスタートした東京都(東京都23区、三鷹市、武蔵野市)のタクシー初乗り運賃。これまでの700円〜730円/2kmが、380円〜410円/1.052kmと近距離の移動がおトクになり、「気軽にタクシーが利用できる!」と話題となっています。では、忙しいビジネスパーソンにとって、単なる移動手段だけではなく、タクシーだからこその使い方は?

そこで今回は、ライフハッカー編集長の米田が日ごろから実践している、タクシーの車内空間を活用した「タクシーちょい乗り仕事術」を紹介します。

1人になれる貴重な移動時間が、効率的な作業を可能にする

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編集長の米田は、社内会議や公開前の原稿チェックなど、時間に追われることが日常茶飯事。そこで、打合せや取材などで外出する際は、移動時間を有効に活用しようと、近距離移動ではタクシーを利用しています。

では、なぜ電車やバスではなくタクシーなのか。タクシーの車内で何をしているのでしょうか。

米田:いつもバタバタしながらオフィスを出ることが多いので、少しでも時間を節約するために、タクシーを利用しています。たとえば、訪問先が最寄り駅から遠い場合や、編集部がある渋谷から歩くと15分以上かかる微妙な場所を訪れるときなどが多いですね。

タクシーの車内は電車などとは違い、乗車と同時に外部から遮断され、ゆったりと座ることができるので、移動中はパソコンやスマホでの作業に集中できます。言ってみれば、自宅でも職場でもない、自分だけの孤独な時間を快適に過ごせるサードプレイス

タクシーでの移動時間は近距離なので10分程度ですが、短時間でもムダにはできません。乗車後すぐに、メールやチャット、スケジュールをチェックして相手先とのやりとりを手早く済ませます。一段落したら、訪問先企業に関連する直近の情報を調べて、打合せの本題に入る前のネタを集めてみたり、キュレーションサイトなどで国内ニュースを確認しています。

また、移動中であっても、すぐに決断して返事をしなければならない案件もあるので、的確な判断を下すという点でも、落ち着いたタクシーの車内ではストレスを感じることがなく、冷静になれるので助かっています。

タクシー移動のスキマ時間に、スキルアップ&マインドフルネス

米田:仕事の作業以外では、英会話の勉強をしているので、スマホのメモアプリに記録しておいた単語やフレーズを復習したり、あえて、BBCやBUSINESS INSIDERなど英語版のニュースをアプリでチェックしています。わずかなスキマ時間でも積み重ねることを習慣化すれば、自分の血となり肉になると思ってやっています。

ただ、あまりにも頭を使いすぎると思考力が鈍ってしまうので、そんなときは、目を閉じて一定の呼吸を繰り返して簡易的な瞑想をしたりもします。何をするにも、スイッチの切替をスムーズに行うことが必要ですからね。

東京都(東京都23区、三鷹市、武蔵野市)のタクシー初乗り運賃が改訂されましたが、時間とコストだけでなく、移動空間を有益に活用することを含めて比較すると、「電車ではなくタクシーに"ちょい乗り"する」という選択は、これからもっと増えるのではないかと思っています。

タクシー運賃の支払いも時短&スマートに

taxi_tapuri_02.jpg▲タプリカードには個人情報が含まれていないのでセキュリティも安心

タクシーを移動するプライベート空間として、仕事の効率化や生産性を向上させるツールにするだけでなく、合わせて考えたいのが、タクシー運賃の支払い方法です。

キャッシュレス社会となった昨今では、タクシーでもクレジットカード決済が可能ですが、サインや暗証番号の入力が必要だったりと、せっかく目的地に到着しても、すぐに降車できず手間がかかってしまうことも。

そこで、おすすめなのが、東京四社営業委員会が発券している「タプリカード」です。これは、日本交通・国際自動車・帝都自動車・大和自動車のタクシー(東京23区、三鷹市、武蔵野市)1万台以上で利用できるタクシー専用のプレイペイドカード。主な特長は次の通りです。

  • キャッシュレス&サインレスでスマートに支払いが完了。
  • 残高ゼロまで繰り返し使え、最大3枚まで併用可能。
  • 残高は利用明細とスマホ、専用サイトで瞬時に確認。
  • 利用金額に上限があり、高額な不正利用を防止
  • 1000円、3000円、5000円、1万円の選べる4タイプ。

タプリカードなら、支払時にタクシーの乗務員に手渡すだけ。端末での決済が済めば、タプリカードと領収書、カード残高が表記された利用明細を受け取り、すぐに降車することができます。

カード残額は、利用明細だけでなく、カード表券面の二次元バーコードをスマホで読み込めば、いつでも、どこでも、過去3件分の利用内容と合わせて確認でき、残額照会専用サイトからもカード番号を入力してチェックできます。もちろん、カード残額が少ない場合は、現金と併用して支払うこともできるので安心です。

都内を忙しく移動するビジネスパーソンにとって、時間活用の効率化は必須課題。タプリカードをいつもお財布に入れておけば、タクシー車内で溜まったタスクを片付けるだけでなく、支払いも手間なく済ませることができ、支払い時のちょっとしたイライラも解消。スマートに次の仕事へ向かえるはずです。

taxi_tapuri_03.jpg▲二次元バーコードを読みとるだけの簡単操作で残額を確認

経費処理の効率化。ギフトにも最適なタプリカード

taxi_tapuri_04.jpg▲上段:多彩な使い道が考えられるオリジナルデザインのタプリカード。下段:お祝いや記念品などギフトカードとして手軽につくることができるイージーメイドのタプリカード。右はタプリカード専用ケース

また、タプリカードは会社の経費処理も効率化することができます。タクシー運賃の経費精算は、1回の利用ごとに計上して精算するのが一般的ですが、たとえば、従業員ごとに渡したタプリカードを記録。使用済みとなった時点で「旅費交通費:タクシー代金」として精算するようにすれば、経費処理は、カード購入時と使い切った時の2回で済ませることができます。旅費交通費の精算は、利用者も管理者も作業が煩雑になり時間もかかるので、タプリカードを使えば、経費処理の手間と時間の削減に役立つわけです。

さらに、ビジネスユースで活用してみたいのが、タプリカードの「オリジナルデザインサービス」。たとえば、タプリカードの表券面に会社のロゴや主力製品・サービスの画像をデザインして、企業PRやイベント時のノベルティ、謝礼や接待などのお車代、社内外のお祝いなどの用途で利用すれば、有効なコミュニケーションツールになります。また、絵柄を選んで、オリジナルメッセージを印刷する「イージーメイドサービス」もあるので、冠婚葬祭などギフトカードとしても活用できます。

加えて、東京四社営業委員会では法人を対象とした「東京四社タクシーチケット」も発券しています。現在5000社以上の企業が活用しており、東京都23区や多摩地区の約1万台のタクシーをはじめ、全国40都道府県の提携タクシー会社約400社、3万台以上のタクシーもキャッシュレスで利用できます。また、利用後は請求明細書で経路や金額の確認ができ、日常の移動はもちろん、接待や出張時など多くのビジネスシーンに利用されています。


東京四社営業委員会(日本交通・国際自動車・帝都自動車・大和自動車)のタクシーの初乗り運賃は、410円。運賃が引き下げられたタクシーのメリットは、溜まったタスクを片付ける1人だけの仕事場として、心をリラックスさせる空間として活用することで、コストだけではない、新しい価値をつくり出します。

お財布の中にタプリカードを入れて、タクシーに乗ってみませんか。

タプリカード|東京四社営業委員会

(文/香川博人、写真/木原基行)

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