毎年新車に乗り換える人はごくわずかです。実際、新車を購入して1年以内に乗り換えた人の割合はわずか1.5%。この数字は中古車検索サイト「iSeeCars」の行った最新調査によるもので、それにより車種によってはその数値が著しく高くなることもわかりました(編注:調査が行われたのは米国)。この調査の対象となったのは2015年から2017年の期間中に発売された車種の2400万台を超える新車の販売実績です。車両識別番号(VIN)をもとに、販売開始日より1年以内に再び市場に出されたかどうか確認しています。走行距離が500マイル以上の新車と新車販売台数が5万台未満の車種は除外されています。そして、わずか1年で転売された頻度が最も高い11車種をランク付けしました。
順位 | モデル | 購入1年以内での転売率(%) |
---|---|---|
1 | BMW 3シリーズ | 8.0 |
2 | MBW 5シリーズ | 7.1 |
3 | Mercedes C-Class | 6.1 |
4 | 日産 Versa Note | 4.0 |
5 | Dodge Dart | 3.9 |
6 | BMW X3 | 3.9 |
7 | BMW 4シリーズ | 3.9 |
8 | Mercedes E-Class | 3.9 |
9 | Chrysler 200 | 3.8 |
10 | SUBARU WRX | 3.3 |
11 | 日産 Versa | 3.2 |
全車平均 | 1.5 |
上記の表を見ると比率の数値が大きくなっていく様子がわかりますが、iSeeCarsは注目するべきポイントをいくつか指摘しています。まず、11モデルのうち6モデルがBMWまたはメルセデスであることはいささか驚かされますが、それはディーラーによる代車の再販によるものと考えられます。しかし、残りの5車種はJ.D. パワーの2016年初期品質調査で3つ星またはそれ以下にランクされていたことに彼らは注目しました。CEOのフォン・リー氏はこの調査結果についてコメントを出さざるをえず、その内容を以下に紹介します。
平均的または平均以下の品質として評価された車が「欠陥車」というわけではありませんが、その代わりに、それは消費者の期待に応えていないことの表れであるといっておくべきでしょう。ほとんどの場合、本当の意味での「欠陥」はありませんが、Bluetoothのペアリング、音声認識、ナビゲーションやオーディオシステムなど、技術的な問題を抱えている消費者が存在しています。実際には、これらのシステムが、期待通りに、または思った通りに動作しないことがよく起きているだけということです。
丁寧に扱われた中古車を探しているのであれば、これは有益な情報かもしれません。また、同社はこれら11台の車種のそれぞれに対して、安値にこだわる買い手が期待する平均値引き価格も算定しています。それに関しては下の表をご覧ください。
モデル | 平均新車価格($) | 平均中古価格($) | 割引率(%) |
---|---|---|---|
Chrysler 200 | 25132 | 17624 | 29.9 |
Doge Dart | 20649 | 14988 | 27.4 |
日産 Versa Note | 16606 | 13256 | 20.2 |
Mercedes C-Class | 49042 | 39406 | 19.6 |
Mercedes E-Class | 64742 | 52267 | 19.3 |
BMW 5シリーズ | 61317 | 50133 | 18.2 |
BMW 3シリーズ | 44833 | 36743 | 18 |
BMW 4シリーズ | 54610 | 45152 | 17.3 |
日産 Versa | 14894 | 12800 | 14.1 |
BMW X3 | 50115 | 43731 | 12.7 |
SUBARU WRX | 32634 | 30625 | 6.2 |
全車平均 | 12.7 |