テレビの薄型化が進んだことで、マイナスの影響を受けてしまったと言われる「音」。内蔵されるスピーカーは品質よりもサイズ感を重視され、一昔前よりもなかなか音にこだわれるテレビが少なくなったのだとか…。

とはいえ、家でも高音質で映画や音楽を楽しみたいという人も多いはず。しかし、本格的なオーディオシステムを導入するのは、コスト的にも場所的にもなかなか大変です。

そんな方にいまオススメしたいのが、ソニーのサウンドバータイプのスピーカーHT-MT300。サイズはとてもコンパクトで、小さめのリビングにも馴染むミニマルデザインでありながら、サラウンドシステムの音を再現します。そして、"ある方法"を使うことでまるで4Dを観ているかのような音響体験を提供するとか。

そんな「HT-MT300」の実力を探るため、今回は映像製作会社ヒマナイヌの川井拓也さんと一緒にその音を体験してみることにしました。日頃から映像と音に携わり、音質へのこだわりも強いという川井さんは、一体どのような感想を抱くのでしょうか。

川井拓也(かわい・たくや)

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ウェブ系映像制作会社・株式会社ヒマナイヌ代表、メディアクリエイター。ソーシャルメディアやライブメディアで動画コンテンツを制作。数多くの中継企画で実験的な試みを行っている。『USTREAM 世界を変えるネット生中継』 (SB新書)など著書多数。一児の父。

テレビの前に置くだけ! ワイヤレスで、臨場感のあるサウンドが実現

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HT-MT300」は、テレビの前に設置するバースピーカーと 、任意の場所に置くサブウーファーの2台構成。 テレビとバースピーカーの接続は、付属の 光オーディオ(オプティカル)ケーブル1本だけ。スピーカー間はワイヤレスで接続するため、一般的なシアターオーディオのような煩わしいケーブルも必要ありません。

サイズ感はとてもコンパクト。テレビの前に設置するバースピーカーの厚さは5.4cmと存在感を感じさせないサイズ感です。サブウーファーはA4サイズを一回り大きくした程度のサイズで厚みが9.5cmと、従来のウーファーに比べるとかなり小さく、まさにミニマルな仕上がり。

これだけコンパクトなサイズながら、テレビの音を生まれ変わらせる高音質なスピーカーとアンプを搭載しているというから驚きです。カラーバリエーションも用意されており、AV機器に馴染むチャコールブラックはもちろん、インテリアに合わせやすいクリームホワイトも用意。

川井さんも体験いただく前から、その見た目や機能に興味を持っていただけた様子。

川井さん:僕は自宅には大きなオーディオを設置しているのですが、結構苦労も多いんです。まず、とにかく配線が大変。買い換えや引っ越しなどの度に、毎度配線には苦労させられています。次に、性能を生かし切れない。大きなスピーカーは大きな音量で聞かないと本来の性能を発揮できず、バランスもとれません。とはいえ賃貸マンションで大きな音は難しい。それが原因で買い換えたことも何度もありました。

ただ今回の「HT-MT300」は、バースピーカーとサブウーファー間がワイヤレス接続ですし、サイズもとにかくコンパクトですよね。この手軽さは、これまで重くて大きなオーディオを見てきた身としては、すごく魅力的だと感じました。

また、デザインが非常にいい。特に僕はクリームホワイトがお気に入りです。オーディオというと、黒くて大きくてしっかりしているものというカルチャーがありますが、今時のインテリアや薄くて軽いテレビとは合わないことも多いです。このクリームホワイトは質感もよく、角も丸みを帯びていてやさしい印象もあるので、インテリアとよく馴染むと思います。

サブウーファーの理想の位置は、まさかのソファー下?

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コンパクトさが大きな特徴である「HT-MT300」。設置場所に悩む人も多いサブウーファーもこれだけ小さいので、これまで難しかった家具の隙間などのデットスペースにも設置が可能です。リビングがあまり広くないというご家庭にもぴったりです。

なかでも特に設置場所としてオススメしたいのが、ソファー下のデッドスペース。「HT-MT300」には、サブウーファーをソファー下に設置することを想定し、音質を最適化する「ソファーモード」が用意されているんです。

また、デザインもソファー下に置いたときに上方向に向かって音が出るように設計されているので、階下への騒音はあまり心配なさそうです。

9.5cmの厚みもソファー下に入るサイズから逆算して導いたとのこと。ちなみにこの9.5cmという厚さは一般的なロボット掃除機の厚さとほぼ同じなんだとか。

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ロボット掃除機の普及によって家具のサイズが変わり、それに合わせ家電のサイズも変わるという、世の中の標準規格化にいち早く対応しているというわけです。

まるで4D! ソファー自体がスピーカーのような音響体験を実現

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それではさっそく川井さんにも体験していただきましょう。サブウーファーをソファー下に設置し、アクション映画をはじめとしたさまざまな映画を楽しんでいただきました。

川井さん:小さいながらもいいバランスで音を出ますね。そしてなによりも、ソファーの下に置くというのは驚きでした。ウーファーといえば、サラウンドシステム上はテレビのすぐ横に置いているイメージですが、ソファーの下に置くことで、体感的には車のスピーカーに近いなと感じました。

車のスピーカーの場合、車自体がスピーカーになるような感覚を受けますが、この「HT-MT300」ではソファー自体がスピーカーになるような感じです。ソファーの上がベストポジションになるという今までにない体験でした。

まさに映画館で観る4Dの映像体験に近いなと思います。4Dはイスから音がでているわけではないですが、イスが振動したりすることで臨場感が生まれます。その感覚を擬似的にソファーで味わっているようなかたちですね。 

ちなみに、ソファーモードをあえてオフにすることで、音による振動をより体感できるようになるという"裏技"もあるそうです。

スマホの音楽も、気軽に高音質で楽しめる

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ホームシアター用のスピーカーといっても、映像とセットでないと使わないというのは勿体ない。普段のテレビ番組はもちろん、この「HT-MT300」なら音楽も高音質で楽しんでいただけます。

Bluetoothでスマホをつなげば、「Spotify」や「Apple Music」などの音楽ストリーミングサービスやYoutubeのライブ映像が視聴可能。

川井さんには手元のスマホから実際に音楽を再生し、「HT-MT300」による高音質での音楽体験をお試しいただきました。

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川井さん:普段音楽を楽しむときは、スマホからストリーミングサービスを使って聴くことがほとんどです。聴き方としてはプレイリストやジャンルでざっくりと絞り、環境音として流す場合が多く、カフェで聴くような感じですね。HT-MT300もBluetooth対応なので、スマートフォンから簡単に音楽を飛ばせるのは嬉しいポイント。また、音楽モードもしっかりと用意してくれている (「ClearAudio+」機能を設定しておけば、音楽モードに自動で切り替わる) のはありがたいですね。聴き込むわけではない僕のようなユーザーにとっては、なおのこと役立つと思います。 逆に聴き込むタイプの人には、やはりサブウーファーの存在が効いてくるでしょうね。特にロックやEDMはハマると思います。

音には画面サイズを大きく感じさせる効果がある

最後に、自らも映像制作や配信で音と映像の双方に携わる川井さんに、「より良い音でコンテンツを体験することの魅力」についてお聞きしました。

川井さん:音の役割はコンテンツによって異なります。なかでもコンテンツの王者といわれる映画においては、音はとても大事な役割を果たし、映画であるか否かは音が定義している部分も大きい。いくら大きな画面で見ても音が貧弱では映画の体験には近づきません。

音には画面のサイズを大きく感じさせてくれる効果があるのです。ですから、ちゃんとした映画の音はちゃんとしたスピーカーでしっかりと再現してあげることが大事だと思います。


川井さんにも満足いただけた「HT-MT300」なら、映画ならではの音響体験を自宅のリビングルームで再現することができます。そして、普段楽しんでいるテレビや音楽の音も、より高音質に生まれ変わらせることでしょう。

是非あなたのライフスタイルに、この「HT-MT300」を取り入れてみてください。

サウンドバー/ホームシアターシステム|ソニー