年の瀬も押し迫り、ますます日が短くなってきました。誰しも、自分へのご褒美が必要な時期ではないでしょうか。

米Lifehackerでは先日、出費や食べ物に頼らない自分へのご褒美について、読者の皆さんから意見を募りました。全部は紹介しきれませんが、いただいた回答の一部を掲載します。

クリエイティブな逃避

他者によるクリエイティブな作品を楽しむ、または自分で何かをクリエイトすることで、自らを奮い立たせることができます。趣味やクラフトなどは、多少の道具は必要ですが、安価または無料で済ませることが可能です。IMJoeKingさんはこう述べています。

楽器をやっているなら、演奏に時間を費やしてください。視覚芸術家なら、お好みのメディアで何かを創造してください。息抜きや楽しみだけでなく、生み出すことの達成感が得られるでしょう。

Ken Longさんは、ペーパークラフトをすすめています。

ダウンロードして、印刷して、切って、糊付けして、遊ぶ!

Unamusedさんもダウンロードして印刷する派。ただし、塗り絵です。

座って、オーディオブックや心地よい音楽をかけながら、塗り絵をします。ネットから印刷できる塗り絵がたくさんあるので、もはや数ページしか使わないような塗り絵の本を買う必要はありません。

SeastarSarahさんは、手芸をするそうです。

私は編み物が好きなので、Netflix/Amazon/Huluで何かを一気見しながら編み物をします。クリエイティブな人なら、作品に取り組む時間が自分への「ご褒美」になるのでおすすめです。

Brad Kuhnさんは、ビデオゲーム。

自分へのご褒美に値する何かを成し遂げたときには、ビデオゲームをします。先延ばしではなくゲームをしているときがいちばん楽しめるし、しばらく脳を休んでもいいだろうと自分で思えるので。

歌ったり踊ったりすることも、徹底的にクリエイティブなアクティビティになります。Brontanonymousさんはベリーダンスのプレイリストを作っているそうです。eristdoofさんは、こう言います。

第一に、歌います。好きな曲に合わせて歌うか、友達や家族と歌うことも。

第二に、楽器を演奏します。上手い・下手は関係ありません。

第三に、MP3、CD、レコード、カセット、あるいはYouTube/Spotifyのストリーミングをかけます。

無料の文化施設を見つけるのもいいでしょう。博物館、ギャラリー、コンサートなどです。IMJoeKingさんはこう言います。

博物館には、常に無料のところや、期間限定で無料や割引になるところがあります。空いた時間に何時間か博物館を歩いてみると、リラックスできて楽しめますよ。

無料文化の典型として、多くの人が図書館を挙げてくれました。本は、美しい逃避なのです。Llancieさんは言います。

私にとっては、古い人気作を読むのがスランプから脱出するベストな方法です。

Laileさんも同意見です。

読書のためだけの時間を確保します。お金ではなく、時間の投資です。

子どものころは1日中本を読んで過ごしました。物語の中で迷子になったものです。今は、生活がその邪魔になっています。週末の午前/午後/夜のどれか1つ(あるいは2つ!)をまるまる読書に充てるのは、驚くほど楽しい時間ですね。

本はお金がかかると言う人には、図書館があります。

Tinyhipsterboyさんは、こう付け加えます。

図書館には本だけでなく、映画、音楽、雑誌もあります。また、電子書籍をそろえている図書館もたくさんあります。

Taco Bebeさんはこんな知恵を教えてくれました。

図書館に行って、衝動借りをします。これが、「買い物/浪費」欲を満たしてくれるんです。

身体を気持ちよく

ご褒美といえばジャンクフードというあなたは、その欲をほかの身体的喜びで満たしましょう。

熱いお湯につかるという人がたくさんいました。Wallflowerさんはこう言います。

物理的に対応できない状況に身を置くことで、メールなどによる中断を気にせずに済みます。

Cyprianさんは、入浴をリラクゼーションイベントにする方法を共有してくれました。

エプソム塩を入れて、本と飲み物を持ち込みます。クラシック(あるいはリラックスできる音楽)を流している局に、ラジオを合わせましょう。

身体を気持ちよくするといえば、まったくお金のかからないアクティビティをたくさんの人が挙げてくれました。

自らの身体と再びつながり、自分と向き合えるのが運動です。

Andrewさんは言います。

彼女や母親にも言いましたが、運動は私にとって教会やセラピーのようなものです。自分の思考を再び集め、不満を解消できるかぎり、できるだけ長く外にいます。

CiceroCicerareCiceraviCiceratumさんはこう。

ゆっくり走るのが好きです。自分にとっていいことをしていながら、急がなくていい感覚が得られるので。

激しい運動でなくとも構いません。Taco Bebeさんは、言います。

軽いストレッチですね。最近は筋トレ後に、首と背中上部を中心にフォームローリングをしています。とてもリラックスできて気持ちいいですよ!

Mollyさんは言います。

近所のYMCAのサウナに行って、ストレッチをします。

ストレス解消

運動や水がストレスでないかぎり、お風呂やエクササイズは、どちらもストレス源から離れられる効果があります。

SNSであれ仕事のプレッシャーであれ、インターネットから離れることをすすめる人も多くいました。Gl21133さんの意見。

私にとって最高の「無料」のご褒美は、時間です。特に、何かから離れる時間が必要です。たいていは仕事、電話、垂れ流しのニュースなどから離れる時間です。1人である必要はなくて、娘たちや犬と過ごすのもあり。もちろん、1人には1人のメリットがあります。

外で時間を過ごすことは、ストレスから離れるという意味でも、自然に身を置くという意味でも効果があります。

Niftiumさんは、天気を問わず外出するそうです。

外で散歩に限ります! 「でも今日は寒いし」「靴が濡れちゃうじゃん」「ルームランナーで十分」なんて意見は聞きたくありません。ストレスを忘れられるまで、できるだけ振り返らないこと。雨や雪はむしろいいチャンス。それらの要素と戦うことほど、気持ちの整理に役立つことはありません。

家を出ずとも、ストレスをシャットアウトする方法はあります。Nov15-22さんはこう言います。

自分のための時間を確保します。やらなければならないことは常に存在します。でも、今すぐにやらなければならないわけではありません。

Wallflowerさんの意見。

ときどき、手抜きデーを自分に強制しています。家の掃除をできるかもしれないけど、ソファに寝ころんでNetflixを見るような日です。

「べき」を数時間または丸一日忘れることには、魔法のような効果があります。Budgetrockshowcaseさんは、仕事から1日を盗むことで気ままな時間を過ごすそうです。

上司以外誰にも言わずに有休を取り、丸1日ドロンします。携帯も切り、何時間か公園をハイキングしたり、街をぶらぶら歩いたり。自由で健康的な時間です。

誰かとつながる

一方で、家族、知らない人、ペットなどとつながることでも、リラックスして元気を取り戻すことができます。

Clovis Sangrallさんは、教会やコミュニティで社会奉仕活動に従事することをすすめています。

私の場合、「Old Lady Book Club」や「Compline」、チャリティイベントの実施ですね。

個人的にいちばん幸せを感じるのは、自分の負担がないソーシャルなシチュエーションに身を置いているときです。その場に行って、教会や礼拝堂が実施しているケアプログラムに子どもを預け、リース作りをしたり、本を読んだり、ホームレスに食事を提供したり、マラソンに参加したりすることです。

そういう場に参加している人はたいてい親しみやすく、おまけにあまり知っている人ではないので、冷たい人間関係のストレスを感じることもあません。それでいて、日常生活からは少し離れることができるのです。家の掃除をしたり、食事にお金をかけたりは必要ありません。それに、子どもを無料で預かってもらえます! さらには、日々の生活では絶対しないような話ができることも多いです。

Butterfly047さんも似た意見です。

聖書を読んで神とつながることが、私を感情的に、心理的に、精神的に助けてくれます。

Courtneyさんは、社交ダンスが究極のご褒美と言います。

本当にいい曲に合わせて踊りながら、パートナーとぴったり息が合った瞬間のつながりを楽しんでいます。

Mollyさんは母親に電話をしたり、友達にメールをしたりするそうです。

OTVさんはこう言います。

一切合切忘れて、飼っている犬をブラッシングします。変に聞こえるかもしれませんが、うちの犬はブラッシングされるのが大好きで、どんなにしてやっても十分とは言えないほどなのです(彼にとっては24時365日してほしいと思います)。だから、音楽をかけながら床に座ってブラッシングをするのが、絆を深める時間です。彼が喜んでくれるのを見ると私もうれしいし、とても心が穏やかになれる優しい時間です。できることやしなければならないことを何も考えなくていい時間は、私にとってご褒美のようなもの。その結果、私も犬も気分がよくなるのです。

心を込めていつものことをする

いつものことでも、楽しむ気持ちでやればご褒美になりえます。

Tinyhipsterboyさんは、単なる料理を素晴らしい時間に変えるそうです。

音楽をかけて歌い踊りながらランチやディナーを作るのが大好きです。いえ、それは食べ物ですが、もともと作って食べるはずだったものです。ですから、そのための作業を自分のための時間にしてしまうのです。

Absotivelyさんも同じように、食事をスペシャルイベントにしています。

自分で3品のディナーコースを作ります。家にあるいちばんいいお皿、テーブルクロス、ランチョンマットなどを使って。もっと気分を高めたければ、ろうそくも追加しましょう。食事中、ケータイは禁止です。

高級な食材やジャンクフードは不要です。その代わり、多少の計画と時間が必要です。袋入りや缶詰でもいいので、サラダやスープから始めるのが理想です。カットしたフルーツに小さじ半分の砂糖を散らして食べると、おいしいデザートのできあがり。2品目は、自分が食べたいものであれば何でも構いません。

自分にご褒美をあげるときは、自分を本当に楽しませてあげることが何よりも大切。Sing.electricさんはこう言います。

あまりにも当たり前ですが、私は立ち止まって「今、本当にしたいことは何だろう」と自問し、それを実行します。それは寝転がって本を読むことだったり、テレビを見ることだったり、犬と過ごすことだったりします。

コツは、「まだ[家事/ToDo/洗濯]は残っているけど、こんなに[たくさんのことをやった/厳しい1日をやり過ごした]から、自分はご褒美をもらう資格がある。今、本当にしたいことは何だろう」と自分に問うこと。

このように問うことで、ほぼ無意識に「ご褒美」(チョコ、酒、買い物)に向かってしまう習慣を断ち切ることができるんです。


Image: Dragon Images/Shutterstock.com

Jaime Green - Lifehacker US[原文