指紋認証や顔認証でスマホのロック画面が解除できるのは便利ですが、それが悪用されないとは限りません。しかし、ありがたいことにiOSやAndroidには、指紋認証や顔認証を一時的にオフにする方法がいくつかあります。
Android
設定
Android P(今はベータ版ですが)には、パターンをスワイプしたり、パスコードを入力しなければならない「ロックダウン・モード(lockdown mode)」があります。「設定 > セキュリティと現在地情報 > ロック画面の設定」を開き、「Show lockdown option」のトグルをオンにします。それから、ロックダウン機能を有効にするには、電源ボタンを長押しして「Enter lockdown」をタップします。
Oreoの場合は「設定 > セキュリティと現在地情報 > 画面ロックタイプ」を開き、「バイオメトリクス」のところにあるすべてのオプションを無効にします。
Tasker
「Tasker」というアプリ(Google Playで399円)を使えば、ホーム画面のショートカットをつくることができます。「Display > System lock」でシステムロックのタスクを作成し、ホーム画面にショートカットを追加します。スマホをロックしなければならない時は、ショートカットをタップしましょう。
iOS
電源とボリュームボタン
iOSのTouch IDやFace IDを無効にする一番簡単でわかりやすい方法は、電源ボタンもしくはボリュームボタンを長押しすることです。(iPhones 5S〜7では電源ボタンを5回押す)
数秒後、iPhoneが振動し、「スライドで電源オフ」「メディカル ID」「緊急SOS」の3つの選択肢を提示します。どれを選んでも、もしくはキャンセルしても、iPhoneはロック画面を解除するのにパスコードを聞いてきます。
iPhoneを解除したら、再びTouch IDが有効になります。したがって、iPhoneのロックを解除する時は毎回この手順を繰り返さなければなりません。
このロック画面の選択肢はとても便利で、「メディカル ID」は保存している緊急連絡先を表示します。「緊急SOS」はすぐに緊急連絡先に電話をかけます。キャンセルすると、緊急連絡先に電話をかけるまで10秒カウントダウンをします。そこでキャンセルをすれば、最終的に何も起こりませんが、iPhoneはロック画面の解除のためにパスコードを聞いてきます。
Siri
「“Hey Siri”を聞き取る」を有効にしている場合は、ロックされているiPhoneに「この電話は誰のもの?」「この電話の持ち主は?」と聞くと、Touch/Face IDが無効になります。ボタンを長押しする方法と同様、無効の状態はiPhoneを一度解除するまでしか続きません。
不思議なことに、ホームボタンを長押ししてSiriを呼び出した場合は、この方法は機能しません。米Lifehackerが試してみたところ、自分の連絡先をタップした場合を除き、ボイスコマンドは失敗することがあります。Siriは賢すぎて意味がなくなっていることがあります。
設定
iOSで「設定 > Touch IDとパスコード(もしくはFace IDとパスコード)」を開き、「iPhoneのロックを解除」のトグルをオフにします。次回ロックされているiPhoneを使う時は、パスコードを入力しなければならなくなります。これまで紹介した方法と違って、この方法では再度「設定」から変更するまで、この状態が有効です。(iPhoneは指紋や顔を覚えているので、再度認証させる必要はありません)
再起動
iPhoneの電源をオフにして再起動する時は、必ずロックを解除するためにパスコードが必要になります。何らかの理由で上記の方法が使えない場合は、iPhoneの電源を落とせば、再起動時にはパスコードでのロック解除することになります。
その他の方法
AndroidやiOSでは、指紋認証や顔認証を完全に無効にして、パスコードだけを使うことができます(Androidはパターンのスワイプも使えますが、確実に推測しにくいものにしましょう)。毎回パスコードを入力するのは少々面倒ですが、少なくともロック解除の鍵は頭の中に保管してあることになります。
それだけでは不十分な人は、すべてのデータをバックアップし、スマホのデータを一掃して、後で復元することもできます。当然ながら、ある一定期間はスマホがかなり不便な状態になりますが。
最後に、設定でロック画面で見られるものを確認しておきましょう。カレンダー、テキストのアラート、あまり人に見られたくないような情報が含まれているウィジェットなどがロック画面で見られるようになっている場合は、それらを無効にします。メールやSNSの通知のテキストがロック画面に表示されたら、指紋認証や顔認証を無効にした意味がなくなりますので、お気をつけて。
Image: charnsitr/shutterstock
Nick Douglas - Lifehacker US[原文]