2015年8月24日の記事を再掲載しています。

Inc.:休暇というのはリラックスするための時間です。

しかし、ほとんどの経営者にとって、旅行はそこまで意義のあるものではなく、逆にストレスがたまる原因になりかねません。

家族や友だちとのんびり過ごして頭をクリアにするはずが、仕事に関する心配事や罪悪感を抱いてしまい、それらが気になって仕方なくなります。

そうなると、リラックスどころか逆にストレスを感じ、つい仕事をしてしまったりして。一緒に旅行している人に嫌な思いをさせ、結局、旅行に行く前よりも疲れて戻ってきてしまいます。

このような状態を回避することはできるのでしょうか? 作家であり幸福学の専門家でもあるChristine Carterさんは、それは可能だとブログに記しています。

Carterさんが提案する、仕事から離れている間にリラックスするための3ステップをご紹介しましょう。

1. 仕事は絶対にしない

旅行中も、少しならば仕事しても大丈夫だとか、休暇と仕事を切り離さなくてもリフレッシュできるという人もいますが、Carterさんは反対しています。

タイプA(向上心や競争心が強い)の社会人に「非常にわかりきったことですが、休みの間は仕事をしないというのがとても重要です」と忠告しています。

では、どうすれば会社とまったくつながらないようにできるのでしょうか?

不在時に緊急事態が起こった場合、自分をフォローしてくれる代理人を見つけましょう(あなたが不在時は相手がフォローをし、相手が旅行中はあなたが同じようにするという関係が理想的です)。

チームメンバーや部下には、その代理人の連絡先を教えておき、自分を当てにしないようにと言っておきます。つまり、不在中には絶対に連絡しないように

2. 賢く計画を立てる

Carterさんは「休暇というのはFacebookに素敵な写真を載せるだけのものではない!」と強調しています。

ソーシャルメディア映えのする素敵な旅行が、必ずしも精神に良い効果をもたらすものであるとは限りません。

「本当はプールサイドで昼寝をする時間が必要なのに、そういう人は、スケジュールを詰め込んだ旅行にしてしまいます。いろんな場所に行って、いろんなものを見て、いろいろなことを体験するのが間違いなく良いことだと思っている、多ければ多いほど良いというカルチャーのせいです」とCarterさんは言います。

さらに、ワクワクすることが多いほうが必ずしも良いとは言えません。

旅行のスケジュールを詰め込むと、Facebook上では楽しそうに見えるかもしれません。しかし、実際の休暇に必要なのは、ゆっくりする時間です。旅行中に冒険やストレスのかかるようなことを計画している場合は、それが今、本当に自分に必要なことなのかどうか検討しましょう。

3. 仕事への戻り方も慎重に

旅行がこれまでで1番くつろげるものになったとしても、ストレスの多いチームや異常なToDoリストの世界に戻ったとたん、リラックスした気分は消えてなくなってしまいます。

Carterさんは、仕事に戻るときに、頭を整理するための時間を持つことをすすめています。朝6時の飛行機で戻って、9時から出社するようなことはやめましょう。

まずは、不在時のメールを整理しましょう。

要らないメールを削除したり、至急の用件に返信したり、転送したり、保留案件を別のフォルダに移したりするのです。

大切なのは、旅行だけでなく、旅行から戻ったあともストレスを感じないように考えておくことです。これで休暇中、本当にゆっくりできる機会が持てるはずです。


「最高に生産的な休暇」を過ごすための秘訣

「最高に生産的な休暇」を過ごすための秘訣


How to Make Your Summer Vacation Actually Relaxing | Inc.

Image: fotorince/Shutterstock.com

Reference: Amazon.com