あなたなら、時間を節約するために40ドルを払いますか?
ハーバード・ビジネス・スクールで行動科学を研究するAshley Whillans教授によれば、そうするのは間違っていないようです。
とくに、あなたを幸せにしてくれる時間を買うために、そのお金を使う場合は。
お金で時間を買うだけで幸福感は増す
『人生は「幸せ計画」でうまくいく!』(邦訳:サンマーク出版)の著者、グレッチェン・ルービン氏が先日おこなったインタビューの中で、Whillans教授は「一般的に、お金よりも時間を大切にする人のほうが幸せな人生を送っています」と語っています。
お金よりも時間を選ぶことの効果は、裕福な人にも、そうでない人にも現れます。そこがポイントです。
40ドルを払って時間を節約するだけで、幸福感が大幅に増し、ストレスが激減するのです。
とはいえ、無駄に過ごすことになる数分間のために40ドルを使うべきではありません。
せっかくお金を使って自由な時間を手に入れるのなら、それを有意義なものにしてほしいとWhillans教授は言っています。
かつてベンジャミン・フランクリンは、『時は金なり』と書き記しました。
私はその有名な文句を使って、「もし時がお金であるなら、お金は、より幸せな時間も買える」を自分の持論にしているんです。
では、「より幸せな時間」とは何でしょう?
それは、家族や友だちと食事を楽しむ時間かもしれません。
あるいは、いい本を読む時間や、愛する人と散歩する時間かもしれません。
みなさんもきっと、ちょっとした余分な時間をどうやって過ごしたいのか、そのためにいくらなら払ってもいいのか、わかっているでしょう。
「それほど不幸じゃない時間」を買う
Whillans教授は、『Harvard Business Review』誌が配信するポッドキャスト「IdeaCast」の中で、「より幸せな時間」を買うためだけでなく、「それほど不幸じゃない時間」を買うためにも、お金を使うべきだと言っています。
私はおもに、お金を使ってネガティブな体験から逃れることについて研究しています。
つまり、1日の中のネガティブな時間、交通渋滞に巻き込まれている時間、本当は帰宅したほうがいいのに無駄に残業している時間、家を掃除する時間などを減らすことです。
あなただったら、交通渋滞を避けるために40ドル払いますか?
これはいい質問ですね。
このメソッドが効果を発揮するのは、基本的ニーズを満たすのに十分なお金をその人がすでに稼いでいる場合だけだと、Whillans教授は言っています。
私も、それが本当に効果を発揮するのは、経済的に安定していると思えるだけのお金をその人が稼いでいる場合だけだと思います。
けれども私たちは、自分が何をしているのかをよく考えないまま、時間とお金を交換してしまいがちです。
ちょっとした時間を節約するためにお金を使いたくなっている自分に気づいたら、自分は「より幸せな時間」を買おうとしているのかどうか、自問してみてください。
そうすれば、その買い物にそれだけの価値があるかどうかを、見極めやすくなるはずです。
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Image: Pablo Merchán Montes/Unsplash
Source: gretchenrubin.com, Linkedin, IdeaCast
Nicole Dieker - Lifehacker US[原文]