上司があなたに抱く印象は重要だ。
あなたが携わるプロジェクトは主に彼または彼女がコントロールしているし、あなたが昇進するかクビになるかは彼ら次第だ。
上司との関係が良好なら、上司はあなたの最大の味方になってくれるだろう。
だが、その逆なら、仕事を失う可能性もある。あなたの仕事ぶりについて、単刀直入にコメントする上司もいるが(おかげで上司との関係も分かりやすい)、全ての上司がそうとは限らない。
あなたの上司は本音を明かさないかもしれない。だとすれば、サインを読み取るしかない。
Business Insiderでは、上司があなたをそれほど気に入っていないサインとその対処法について、マネジメント・コンサルティング会社「クーパー・ストラテジック・グループ」の創業者で『Working With Difficult People』の著者でもあるエイミー・クーパー・ハキーム(Amy Cooper Hakim)博士に話を聞いた。
1. あなたに興味がない
上司が話しかけてくるのは、あなたに何かしてもらいたい時またはミーティングの時だけ?
あなたがちょっとした会話をしようと話しかけたり、朝の挨拶をしようとしても無関心?
クーパー・ハキーム氏によると、これらはあなたの上司が個人的にはあなたを好きでなく、仕事を片付けてくれる人としか考えていないサインかもしれない。
「あなたの仕事には感謝しているかもしれませんが、あなたのことを知ろうとはしない、もしくは仕事以外の部分であなたに関わろうとしないでしょう」
もちろん、上司があなたの親友である必要はない。
ただ、他の部下にはフレンドリーに振舞っているなら、それはあなたに対する考えを反映している可能性がある。
2. ミーティングであなたを無視
ミーティングであなたが自分の考えを説明し始めると、上司がそれを遮って別の話をし始める?
「これは上司があなた、またはあなたのアイデアに敬意を払っていない証拠です。もしくは、あなたを含め、他の誰かの意見を聞くより、自分の話をしたいのかもしれません」とクーパー・ハキーム氏は言う。
3. あなたにプロジェクトを振らない
あなたが興味を示していた、参加する資格のあるプロジェクトに一切関わらせてもらえず、上司自らが担当もしくは別の部下に任せる?
あなたが自分の目標を共有しても話を聞かない、または聞いても無視する?
これは上司にあなたが目標を達成するのを手伝う気がないサインだと、クーパー・ハキーム氏は指摘する。
上司があなたを信頼していない、またはあなたにはプロジェクトを率いる資格がないと考えているサインである可能性も。
4. あなたのキャリアアップに興味がない
あなたのキャリアアップを応援してくれる上司なら、あなたにキャリアの目標を尋ね、それを支持するだろう。
結局のところ、上司はあなたの仕事、責任、キャリアアップに大きな発言権を持っているのだ。
上司があなたの理想とするキャリアパスについて尋ねず、尋ねたとしてもそれを助けようとしないなら、上司はあなたの長期的な計画やキャリアアップに興味がないと考えていいと、クーパー・ハキーム氏は指摘する。
「あなたのことを、自分が片付けたい仕事をこなすための手段としか考えていないのです」
5. あなたの健康に興味がない
病み上がりのあなたに、体調は良くなったかどうか聞くこともせずに、あなたに何の仕事をしてもらいたいか詰め寄ってくる?
私用で仕事を休まなければならないときに、どうにかしてその予定を飛ばせないか、上司にとってもう少し都合の良い日に変えられないか聞いてくる?
これらはあなたの上司があなたの体調(身体的にも精神的にも)を気にかけていない、仕事に直接関係のあることしか気にしていないサインだと、クーパー・ハキーム氏は言う。
確かに、あなたと友達になることは上司の仕事ではない。
だが、それでも上司はあなたの健康を気にかけるべきだ。
上司に好かれていないと気付いたあなたがすべきことは……
これまで挙げたサイン全てもしくは一部が当てはまるようなら、思ったよりもあなたは上司に好かれていないようだ。
次のステップを考えてみよう。
まずは、上司は他の誰に対しても同じように振舞っているだろうか?
もしそうなら、あまり深刻に受け止める必要はない。
あなたが自分の仕事が好きで、チームとも良い関係を築いているなら、同僚との関係に集中し、上司と強固な関係を築こうと心配し過ぎないことだと、クーパー・ハキーム氏はアドバイスする。
「あなたの目標はあなたの仕事をやり遂げることであり、仕事で上司を満足させることだと考えましょう。上司と働くのが好きだと思えるのは理想ですが、わたしたちは仕事をするために職場へ行くのです」と同氏は言う。
しかし、上司が明らかに他の同僚とは違う扱いをしている、またはあなたがあまりにも職場の居心地が悪く、からだと心の健康に悪影響を及ぼしているなら、別の仕事を探し始める時かもしれないと、クーパー・ハキーム氏は指摘する。
「上司が常に不作法もしくは思いやりがなく、あなたもそれに耐えられないなら、次へ進む時と言えるでしょう。思いやりと尊敬のある扱いを期待することは、合理的かつ妥当です」と同氏は言う。
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Image: Flickr, The Atlantic, Shutterstock.com
BUSINESS INSIDER JAPANより転載(2019.10.12)