親戚から「お金を貸してほしい」と頼まれる――そんなことになったら、たちまちその場の空気は凍りつくでしょう。

たとえ相手が愛する身内でも、自分が汗水たらして稼いだお金を貸すという話になれば、どれだけ控え目に言っても、心穏やかにはいられないはずです。

親しい人から借金を頼まれた場合、こうした胸にわき起こる気持ちと、冷静な損得勘定をどのように切り離して考えれば良いのでしょう?

こうした時に役立つのが、著名なファイナンシャルプランナー、スージー・オーマン氏のアドバイスです。

お金を貸すか迷った時に考えるべき3つの質問

オーマン氏の評価が分かれるのは私もわかっています。お金に関する問題について、オーマン氏は極端な意見に走りがちで、私自身、何度もその点について厳しく異を唱えてきたからです。

それでも、同氏のブログ投稿に、友達や親戚から借金の依頼があった時の判断基準について書かれたものがあり、これはかなり参考になると考えたので、ご紹介することにしました。

オーマン氏は、借金の依頼を受けた時に自分に問いかけるべき質問として、次の3つを挙げています:

・お金を貸すことが、本当に相手の助けになりますか?

・お金を貸すだけの余裕が自分にあると、心から言えますか?

・「貸したお金は相手への贈り物であり、もう返ってこない」と考えても、嫌な気持ちになりませんか?

1つ目の質問は、借金を頼んできた相手に関するものです。その人は本当にお金に困っているのか、それとも誤った判断を繰り返して自ら苦境に陥ったのか、どちらでしょうか?

これまでの実績から、お金に関しておおむね信用が置ける人物だとわかっている、あるいは、心を改めて信用を得つつあると認められる場合なら、手を差し伸べる価値はあると判断しても良いでしょう。

自分自身へ問いかける

これに対して、残り2つの質問は、お金を貸す側であるあなた自身に向けられたものです。

その人を助けるために、自分の貯金を取り崩したとしましょう。

あなた自身が困った事態に陥った場合に、誰が助けてくれるのでしょう? また、返ってこない可能性が高く、相手にお金を渡すことになるとしても、問題を感じないでしょうか?

後者の問いかけは、3つ目の質問と同じです。オーマン氏は、どんな借金も返済されるべきだとの意見ですが、貸したお金はどうなったのかと親戚を問い詰めることは、すべてを後悔する事態につながりかねません。

もしお金を貸すと決めたら?

それでも、相手の人となりや状況から、お金を貸しても良いと判断した場合は、必ず返済スケジュールを書面で作成してください

もちろん、最悪のケースに備えて、貸したお金は返ってこないと考えておくべきです(例えば、お金を貸したいとこが、あなたとの連絡を一切絶ってしまうといった事態も考えられます)。

それでも、きちんとした書面を作れば、あなたが自分にとって大事なお金を貸していることがはっきりします。

それによって、借り手に対し、この借金に真剣に向き合うべきだと伝えることができるはずです。

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Source: Suzeorman

Lisa Rowan - Lifehacker US[原文