せっかくの10万円、QOLを高めるためにこんな使い方をしてみませんか。

特別定額給付金の手続き・給付がスタートしています。郵送手続きについてはまだ市区町村からの書類が届いていない地域も多いようですが、マイナンバーカードを取得していた人は、すでにオンライン申請を済ませているかと思います。

収入が減少し、経済的に苦しい世帯は、このお金を大事な生活資金としたいものです。

ただ、あなたがもし、幸いにして経済的に余裕があって、この給付金を受け取ることができたのなら、ぜひそのお金を何か有意義な消費に回して、経済を回す一助にしてほしいと思います。

多くの業界が、一時的な売上減少に直面しており、あなたのお金が景気回復の助けとなります。

もちろん、無駄遣いではなく、自分自身の生活が豊かになる(QOLを高める)のが前提です。

そこで今回は10万円でできる、買い物について、ガジェット大好きFPの私がアドバイスしてみたいと思います。

1.テレビの買い替え

テレビ売り場
Image: 8th.creator / Shutterstock.com

今自宅にあるテレビが地デジ放送への切り替え時(2011年7月)に購入したものだったなら、これは買い替えを考えるによいタイミングです。というか第1の検討候補にしてみてください。

「大画面化(が格安で)」

「4K対応」

「省エネ」

「録画機能つき(HDDを購入して接続する)」

「YouTubeやNetflixを大画面で見られる」

などのメリットは10年前にはなかったものです。しかもそれが10万円で手に入るかもしれません。

検索してみると、家電量販店やAmazonでも10万円以内の候補がヒットします。ハイセンスのテレビは東芝のレグザエンジンを採用しており、その格安さとクオリティの両立に評判があります。

ドン・キホーテはなんと58インチで59800円という新作4K対応テレビを発表しています。

自宅にいる時間が長くなるわけですから、テレビのクオリティアップは生活の満足度アップにつながることでしょう。

2.スピーカーをグレードアップする

サウンドバー
Image: Shutterstock

自宅生活が長くなったとき、今手軽にできるグレードアップは「音」の向上です。

今、買い換えをするメリットは

「低価格化」

「Bluetooth接続」

「スマートスピーカー機能(Alexa対応など)」

など、これらもこの数年での大きな変化です。

まず、テレビのスピーカーを使うより、外付けのスピーカーを購入すると音質が一気によくなります。また、テレビの音声出力だけではなく、スマホから音楽を流すこともできます。これも一気に高音質化が図れます。

自宅で過ごす時間が増えているだけに、音質向上はあなたのQOLを高めてくれるはずです。

オススメは、ヤマハのYASシリーズSONYのHT-X8500などのサウンドバータイプです。テレビの下に設置する細長いスピーカーなので場所を取りません。

フロントサラウンド機能がついているものだと、擬似的にサラウンド音声になるため、テレビの足下にあるひとつのスピーカーだけで映画の臨場感も一気に向上します。これも快感です。

3.タブレットの買い替え

タブレットでVOD
Image: Shutterstock

タブレットも、何年かに一度買い替えをしたほうがいいアイテムです。

iPadの価格がネックになって 、5年くらい前のものを使っているなら新しいものを考えてみましょう。

iPadに関しては、2015年9月を境にして別物といっていいほど進化しました。 もしお持ちのものが 「Apple Pencil以前」のiPadなら、この機に買い替えるだけの価値があります。

Androidタブレットについても、4〜5年前のもので使いにくさを感じているなら、最新機種のほうがサクサクと動くはずです。

画質や音質も向上しているものが多いので、これまた買い替えを考える楽しみがあります。

今までスマホだけを使っていた人も、タブレットを追加すると自宅ライフがずいぶん楽しいものとなるでしょう。

リーズナブルにすませたいなら、Amazon Fireタブレットをプロモーションのタイミングを捕まえてゲットするのがお得です。

アプリストアが独自のものになっていますが、多くのAndroidアプリが対応しています(どうしても、という人は自己責任でGoogle Playストアを使えるようにすることも可能です)。

Amazon Prime Videoや雑誌読み放題サービスを使いまくるには、やはりタブレットが必要です。タブレットの買い替えは、巣ごもりライフのQOLをきっと高めてくれるはずです。

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4. 据え置き型ゲーム機の購入

スイッチをやる兄弟
Image: Ekaterina_Minaeva / Shutterstock.com

家で過ごす時間が長くなるため、据え置きゲームハードを購入する、というのもあっていい選択肢です。

特に「ここ最近はスマホでしかゲームやってないんだよね」という方は、久しぶりにPlayStation 4(以下、PS4)かNintendo Switch(以下、Switch)を買ってみるのはいかがでしょうか。

本気でガツガツゲームをやりたいなら、PS4。とりあえず「あつまれ どうぶつの森」をやりたいという人はSwitchということになるでしょうか。

Switchについては、品薄状態が続いており、本体を購入すること自体ちょっとハードルが上がっていますが、まずは抽選に応募してハードを確保したいものです。

ハードウェアさえ、ECサイトで注文できれば、ソフトはもうすべてダウンロード版で購入が可能です。我が家もSwitchについては、128GBのmicroSDカード内にすべてのゲームを収めています。

カードの入れ替えがないって、経験しているとけっこうストレスが減って気持ちいいですよ。

ちなみにPS4は、Prime VideoやNetflix、DAZN、YouTubeなどを見るチャンネルがあって、簡単にテレビに出力することができます。

古いテレビのため「Netflixボタン」とかがなくてサブスクを大画面に出力できない人にとっても、便利な選択肢になるでしょう。(YouTubeはSwitchでも可能)

PS4については、PS PLUSやPS NOWの月額課金サービスを追加すると、これまた満足度向上になりますので、あわせて検討してみてください。

あ、でも今年はPS5の発売予定も控えているため、ここで予算を残しておいて、年末に備える、というのも選択肢でしょう。

5. サブスクは3種類まとめて契約する

10万円は使いたくないが、1万円くらいで何かQOLを高める方法はないかな…という人には、サブスクまとめて契約、をお勧めします。

未体験だった人ほど、サブスク契約はQOL向上に役立ちます。そして経験済みの人は、その快適さをわざわざあなたに教えてくれないものでしょう。

また、音楽系サブスクあるいは動画系サブスクのどちらかを契約している人は多いものの、意外に雑誌系サブスクは契約していないケースも。これは、もったいないところです。

サブスクは、3ジャンルを契約しておくと永遠に時間つぶしができて、払ったコストが気にならないほど使い倒せるでしょう。

具体的には、「音楽系、動画系、雑誌系」それぞれ1つ。合計で3つのエンタメサブスクが楽しめると巣ごもり生活がかなり捗ります。

ただしそれぞれ注意点は以下のとおりです。

音楽系サブスクは、使い勝手に合わせて選ぶ

代表的なサービスはApple Music、Google Play Music、Spotifyの3つでしょうか。

基本的に1つしか契約しないと思いますので、手元のライブラリーと共通化しつつ使えるもの、またスマートスピーカーなどで流しやすいものを着眼点において、選べばいいでしょう。

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動画系サブスクは、ひとつに絞り込む

Netflix、hulu、dTVと競合サービスの多い動画系サブスク。動画系は、すでに複数契約している人もいるかと思いますが、むしろ絞り込みをおすすめします。

コンテンツはたいていの場合、重複しているからです。特にAmazonプライムの会員なら、Prime Videoだけの利用でも足りると思いますので、無料体験だからといくつも入りすぎないよう注意しましょう。

ちなみにアニオタなら、dアニメストアがアニメ限定で月440円とお得でしょう。

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雑誌系サブスクは、好みのジャンルに合わせて選ぶ

悩みが深いのは、雑誌系サブスク。

dマガジン、楽天マガジンは雑誌系読み放題として内容が近いのですが、書籍とマンガに強みのあるKindle Unlimited、マンガ雑誌に強い「BOOK☆WALKER マンガ・雑誌読み放題」など独自色のあるサブスクもいくつかあるからです。

自分の好みを考えつつ、お試し期間中に決定したら利用頻度の低いものはしっかり解約しておきましょう。

その他、服のサブスク、家具のサブスクなど、ユニークなサブスクにちょっと手を出してみる、というのもいいでしょう。ただしこちらはちょっと値が張りますので財布にご注意を。

使い道は自由! 満足度の高い出費を

繰り返しになりますが、収入減に直面しており家計が苦しい世帯は、今回の給付金を大事に使ってください。

生活資金に回すのは当たり前ですし、子どもの分を親が使っていけない訳ではありません。

しかし、毎月の収入が大きく減少せずにすんだ、という人は、ぜひ10万円を使って、できるだけ満足度の高い買い物ができないか悩んでみてください。

10万円では、車を買ったり家を買ったりすることはできません。しかし、生活のちょっとしたクオリティを上げることはできます。

そして、そのクオリティは、なかなか高めるチャンスがなかったものかもしれません。例えばしっかりしたスピーカーを買うなんてことは案外先送りされがちですよね。

この給付金が経済をもう一度回す力となり、またあなたの生活を潤す有意義な消費となればいいと思います。そうなれば、その買い物は「無駄遣い」ではないはずです。

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Source: ハイセンス,ドン・キホーテ,ヤマハ,SONYサウンドバー

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