2、3週間前、私は無性にチョコレートケーキが食べたくなりました。でも、家には卵もバターも牛乳もありませんでした。
新型コロナのパンデミックのせいでスーパーは品薄ですし、しばらく買い物にも行かなかったので、ケーキを焼くために必要な材料がほとんど何もない状態でした。
幸い、パンやケーキを焼くことはゼロサムゲームではありません。小麦粉、牛乳、バター、卵など、最も一般的な材料は、どれも別のもので代用できるんです。
チョコレートケーキやそれ以外の焼き菓子をどうしても作りたいときは、材料が揃わなくても諦めないでください。
ほとんどの材料にはさまざまな代用品があります。何が最適な代用品になるかは、作りたいものによって異なります。それでは、見ていきましょう。
小麦粉の代用品
以前にも書きましたが、中力粉1カップに小さじ1杯のベーキングパウダーと小さじ1/4の塩を入れると、セルフライジングフラワー（初めからベーキングパウダーと塩が入っている小麦粉）になります。
また、中力粉からケーキを焼くときに使うケーキフラワーや、パンを焼くとき使うブレッドフラワーを作ることもできます。
ケーキフラワーは、1カップの中力粉から大さじ2杯分を引いて、代わりにコーンスターチを大さじ2杯入れ、しっかりふるいに掛けるとできあがります。
ブレッドフラワーは、1カップの中力粉から小さじ1杯半分を引いて、代わりに小さじ1杯半の小麦グルテンを加えて、しっかり混ぜればできあがります。
牛乳の代用品
牛乳の代用品は、パントリーの中に常温でいくつも保存されています。
たとえば、常温保存のエバミルク（無糖練乳）や粉末ミルクです。ほこりをかぶったエバミルクの缶詰があれば、水を1：1の割合で足して薄めてから使いましょう。
粉末ミルクは、レシピに必要な牛乳と同量になるように水で溶いて使います。缶詰のココナッツミルクも牛乳の代替品として使えます。
牛乳があっても分量が足りないときは水で薄めて使うのも手です。同量の水と牛乳を混ぜ、そこに大さじ1杯のバターか油を入れると脂肪分を補うことができます。
アーモンドミルクやオーツミルクなど、乳製品でないもので代用することもできます。どちらも自分で簡単に作れて、牛乳の代わりに使えます。
バターの代用品
焼き菓子を作るときは、バターの代用品になるものがたくさんあります。何を代用品として選ぶかは、何を焼くかによります。
アップルソース、アボカド、マッシュバナナ、ギリシャヨーグルト、ピーナッツやアーモンドバターなどのナッツバターが代表的ですが、一般的に必要なバターと同量で使えます。
ただし、かぼちゃのピューレで代用するときは、バターの3/4の分量にします。
こうした代用品は、それぞれ味に特徴があるので、何を焼くかに応じて適したものを選びましょう。また、焼き菓子がパサパサにならないように、水分量を調整する必要があるかもしれません。
卵の代用品
焼き菓子を作るときの卵の代用品として最も一般的なのは、大さじ1杯の酢に小さじ1杯の重曹を混ぜることです。これは、多くのレシピで採用されている効果的な方法です。
The Kitchnは、それ以外のよく使われる代用品を分類して、効果をレイティングしています。
一番のおすすめは、ベーキングパウダー小さじ2、油小さじ1、水大さじ2を混ぜることです。
他には、卵1個の代わりに1/4カップの炭酸水を使用すると優れた結果になったことが報告されています。こんなやり方、よく思いつきましたよね。
卵もバターも牛乳も使わないチョコレートケーキの作り方
さて、私が無性にチョコレートケーキが食べたくなったのにケーキを焼く材料が揃わない件に話を戻すと、その答えは、「恐慌ケーキ」であることがわかりました。
これは、大恐慌で卵も牛乳手に入りにくい時代に人気が出たチョコレートケーキで、卵も牛乳も使っていません（深いため息）。
普通、「恐慌ケーキ」は粉砂糖を振りかけてトッピングにしますが、私はチョコレートのフロスティングをトッピングしたケーキがどうしても食べたいと思いました。
そのためには、バターと牛乳が必要です。それで、ギー（南アジアのバターオイル）をバターの代わりに使い、アーモンドミルクをクリームの代わりに使い、インスタントコーヒーを少々入れて、チョコレートパウダーの風味を強化しました。
次回フロスティングを作るときは、普通のバターの代わりにピーナッツバターを使ってみようと思います。
結果は…
濃厚なチョコレートのアイシングがトッピングされたしっとりコクのあるチョコレートケーキができあがりました。バターも卵も牛乳も使っていないなんて、思えないぐらいです。
あわせて読みたい
Source: The Kitchn, sallys baking addiction, Savory, Bob's redmill, SheKnows, Minimalistbaker, healthline, Egglescooking
Rachel Fairbank – Lifehacker US［原文］
