例年にない寒波に見舞われた新年でしたが、しばらくこの寒さは続きそう。少しは暖かくなってきたと思えば、突然の大雪なんてことも多々ありましたよね。
そんな予想外の厳しい冬を乗り切るためにも、足元からしっかり防寒・防滑対策を。
新年早々、雪やぬかるみで滑るなんて縁起が悪いですし、ケガはなんとしても避けたいですからね。
そこで、街中で着用しても違和感のないシンプルな見た目で、ワンシーズンで終わることがないデザインを重要視。
モデルによってはウィンタースポーツでも活躍しますし、少なくとも1足はこうした雪道対応のブーツを用意しておくと心強いもの。
今シーズンはファッション性と機能性を両立したウィンターブーツが出揃っており、中でもおすすめの5足を厳選しました。
気軽に買えるプライスも嬉しい、「デサント」のアクティブ ウィンター ブーツ
ボリューミーな形状とディテールまで黒で統一したカラーリングが、タクティカルブーツのような男らしさを放つこちらの「ACTIVE WINTER BOOTS SHORT」。
耐水性に優れたナイロンアッパーの内側には、発熱・蓄熱性を発揮するベルセラという機能性素材を使用しているので、長時間の雪道でも寒さや濡れから足を保護。
その一方で、アッパーはシューズ内の汗や蒸れを排出する通気性も備えており、防臭性を発揮するオーソライト社製インソールによって、快適さにも気を配っています。
日本人の足形に合うラスト(木型)、安定性を高めるTPUパーツ、軽さとクッション性を高めるEVAミッドソール、雪上でもグリップ力に優れたアウトソールで、歩行時の足への負担を最小限に抑えてくれます。
また、ロック機能付きのサイドジッパーと足入れ部分のドローコードで、スムーズに着脱できるというのも見逃せないポイント。
ACTIVE WINTER BOOTS SHORT価格1万1000円/デサント
気鋭ブランドがタッグを組んだ「ヴェイネーム」のフロントジップブーツ
アタッチメントやアンダーカバーといった人気ブランドで、アシスタントデザイナーとして活躍していた榎本氏が独立し、昨年デビューしたばかりの「ヴェイン(VEIN)」。
2010年のデビュー以来、新世代の東京ブランドとして高い評価を得てきた「ネーム(Name.)」。
そのデザイナーである山田氏と榎本氏は古くから親交があり、コラボレーションプロジェクトとして、「ヴェイネーム(VEIName.)」を昨年にスタート。
今季注目したいのは、ボリューミーでミニマルなデザインが目を引くジップブーツ。
「VEIName. FRONT ZIP BOOTS」はカウレザーのアッパーに、−20°にも耐えるゴムを配合して、氷上でも高いグリップ力を誇るビブラム社製のアイストレックソールを組み合わせています。
なめらかで丈夫なエクセラファスナーとベルクロのベルトによって、脱ぎ履きも楽チン。
いつものカジュアルにモードな雰囲気をプラスしてくれ、街用ウィンターシューズとしての機能性も獲得しています。
VEIName. FRONT ZIP BOOTS価格6万3000円/ネーム
やわらかな履き心地がクセになる「スノーピーク」のレザーサーマルモックシューズ
フィールドでも街中でも頼れるギアが豊富に揃うスノーピークから見つけたのは、やわらかなカウレザーを贅沢に使ったモックタイプの「Leather Thermal Mock Shoes」。
スムーズに足入れができ、履き口のドローコードで瞬時にフィットさせることができます。
スマートな見た目ながらも、ライニングには中綿を入れているので保温効果が高く、厳しい寒さからしっかり足元をガード。
厚底のアウトソールには、英国ハイテック社とビブラム社が共同開発した、耐久性と防滑性に優れたビブラムローリングゲイトシステムを採用。
長時間の歩行でも疲れを軽減し、自然な歩行をサポートしてくれるのです。
楽チンな履き心地と抜群の防寒性を誇りながら、いつものスタイルを引き締めてくれる精悍なルックスもまた魅力的です。
Leather Thermal Mock Shoes価格3万6000円/スノーピーク
スノボやスキーのときも頼りになる「KEEN」のユニーク スニーク チャッカ
アッパー全体をシューレースで囲い込むような、KEEN(キーン)独自のインターロッキングコード システムを採用したウィンタースニーカー「UNEEK SNK CHUKKA WP」。
伸縮性のある2本のコードが足の動きに合わせて変形し、着用時に優れたフィット感を発揮。
アッパーは同ブランドの独自防水透湿素材であるキーンドライ(KEEN.DRY)で、リサイクルPETを採用しています。
ライニングにはフリースライニングを配しており、防寒対策も申し分なし。
アウトソールには新設計のパターンに雪寒地対応のキーンフリーズラバーアウトソールを融合させ、街中や雪が降った場合も難なく対応してくれます。
自宅からロッジまで、そしてゲレンデまでをストレスなく快適に過ごせます。
UNEEK SNK CHUKKA WP価格1万5500円/キーン
ムートンブーツにスニーカーの履き心地を融合させた「UGG」のクラシック ウェザー
ムートンブーツでおなじみの「UGG(アグ)」ですが、ブランドのアイデンティティは踏襲しながらも、今のニーズを汲み取ったメンズモデルが多数あります。
こちらの「CA805 CLASSIC WEATHER」はアグのド定番であるクラシックブーツのデザインを生かしながら、軽量でクッション性に優れたアウトソールを組み合わせた新作。
防水加工を施したスエードとシームシールド構造によって、長時間でなければ雨や雪を気にすることなく外出できます。
ライニングとインソールは10mmの天然ウールで、アグらしいふかふかと暖かい履き心地が存分に楽しめます。
シャフト(靴の胴部分)の後ろについたループとサイドジッパーにより脱ぎ履きもスムーズ。これなら玄関先でまごつくこともありません。
CA805 CLASSIC WEATHER価格2万6000円/アグ
***
ファッション性を優先させるならヴェイネームを、普段のカジュアルスタイルへの相性と機能性を兼備したものならスノーピークとアグを、ウィンタースポーツも視野に入れるのであればデサントとキーンを推奨します。
ウィンターシューズは通年で考えれば着用時期が短いため、来年以降もまた使いたくなることが選ぶポイントです。
Photo: 多田悟