昔から在宅勤務をしている人も、パンデミックからリモートワークを始めていまだ慣れない人も、同じように悩んでいるのが「24時間いつでも勤務時間になりうる」問題だと思います。

家庭と仕事とを明確に切り分けることができず、子育て、料理、運動、犬の散歩などなど、日々の暮らしとの線引きに苦しんでいる人が多いのではないでしょうか。

でも、この「いつでも勤務時間」問題、悪いことばかりではありません。

見方を変えれば、「自分にとっていちばん生産性が高い時間帯に働ける」ことを意味するのです。

いえ、毎朝8時の始業ミーティングのためにZoomを開かなければならないのは知っています。それに、子どもが休校で家にいると、お昼の準備をしなければなりません。

それらを加味しても、会社に通っていたころに比べて、働く時間をコントロールしやすくなっているのではないでしょうか?

それはつまり、1日をうまくハックすることで、より多くの仕事を短時間のうちにこなせることを意味するのです。

自分の「生産性リズム」を知る方法

私はかれこれ8年間在宅勤務をしているので、自分の生産性リズムを知り尽くしています。

たとえば午前中は、もっとも生産性が高く、集中力が高まる時間帯。なので、ランチまでにできるだけ多くの仕事をこなすようにしています。

メールに対処し、オンラインでライティングを指導をしている生徒に教え、Lifehackerの記事を書き、その他の管理業務をこなします。

午後には、フリーランスで受託した何らかの1つの仕事に集中します。なぜなら午後は、複数のタスクを切り替えたり、細かな管理業務に取り組んだりする気力がないから。

そのため、何日かかかるリサーチやライティングに取り組む時間に充てているのです。

それと、忘れてはいけないのが、週に1日は午後の時間帯を空けておくこと。午前中に働き過ぎて燃え尽きたとき、午後をまるまる休みにしても納期を守れるようにするためのバッファーです。

ずっと9時5時で働いてきた人は、自分にとって最適な時間帯を知らないはずです。

午前なのか午後なのか、はたまた夜? それとも深夜?

それを知るために、私がライティングの生徒たちに課しているエクササイズをご紹介します。

  • 1日を通して何度も、3単語(英語では6語)で物語を作ってみる。ヘミングウェイの「売ります。赤ん坊の靴。未使用( For sale: baby shoes, never worn.)」のイメージです。起きてすぐにまず1回。その後も、このエクササイズを思い出すたびにやってみてください。
  • 上記の物語ができたら、完成までにかかった時間を記録し、パターンを見つける。ぱっとストーリーが思いついた時間帯はあったか? 書かなきゃと思ったが、脳が「今じゃない」と反応した時間帯は?
  • これを最低3日続ける。すると、クリエイティブで生産的な時間帯がわかるようになるでしょう。逆に、クリエイティブになれない時間帯も見えてきます(その時間帯はクリエイティブな仕事をしないようにできるので、これはいいことです)。

もちろん、誰もが6ワードストーリーを作る必要はありません。

経験から、仕事がはかどる時間帯や、メールを書くといった基本的なことすら進まない時間帯がわかっている人もいるでしょう。

もしそうなら、生産性のピークにできるだけ多くの仕事をして、谷の時間帯には休みを取るようなスケジュールを組んでください。

たとえば、食後はスランプを感じる人が多いと思います。なぜなら私たちの身体は、ランチ後には昼寝を取りたくなるようにできているからです。

在宅勤務の恩恵を最大限利用する

食後に生産性が落ちる人は、もし仕事と家庭がそれを許すなら、少し横になって休まない手はありません。必要ならいつでも昼寝ができる。それこそ、在宅勤務の恩恵の1つなのですから。

在宅勤務ならではのもう1つのメリットとして、早朝や深夜でも働けることがあります。

真夜中すぎから仕事がはかどる人や、日の出前から仕事を始めたい人は、このチャンスを逃してはいけません。

割り当てられた仕事を納期通りにこなし、必要なオンラインミーティングに顔を出してさえいれば、あとは生産性の赴くままに仕事時間を決めればいいのです。

短時間で仕事をこなせるようになったら万々歳。仕事時間が減るだけでなく、生産性が低い時間帯に無理やり仕事に向かおうとする無駄な時間が減りました

浮いた時間は、その他の生活時間に使うことができるでしょう。

いつでも働けるこのご時世、自分の生産性リズムを知っておいて損はありません。

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Image: Eakachai Leesin/Shutterstock.com

Nicole Dieker - Lifehacker US[原文