自分で描いた絵をスマホで撮影してARで動かせる「らくがきAR」。
App Storeの2020年有料アプリランキング1位となった人気のアプリです。
絵が動いている様子を、動画で撮影することができるこのアプリ。
離れた場所にいる人とのコミュニケーション手段として使えるのではないかと思い、試してみました。
紙に描いた絵が立体化して動き出す
まず、白い紙に黒いペンなどで絵を描きます。サインペンやマーカーなどやや太めでくっきりした線の描ける筆記具を使い、外側の線が途切れないように描くのがコツです。
アプリのピンク色のフレーム内に絵が入るようにスマホをかざすと、絵が認識されて絵の周りに枠が表示されるので「スキャン」ボタンを押します。
描いた絵がムクムクと起き上がって動き出しました。
画面は縦・横どちらでも使えますが、絵を動かして遊ぶときは横向きにしたほうが動き回る絵を捉えやすくなります。
空間をタップして「ご飯」を出して絵に食べさせることもできます。
ご飯を食べた後にフンをしたり、絵をタップすると飛び上がったりといった演出も用意されています。
続けてスキャンすることで、複数の絵を同じ空間で動かすことも可能。絵に色を塗ることもできますが、外側の線との明暗差が小さいとうまく認識されないので、色鉛筆や淡い色のマーカーなどを使うのがよさそうです。
ホワイトボードやタブレットで描いた絵でも試してみましたが、背景が白いところに黒い線で描いたものなら認識できました。
タブレットを使う場合は、画面を明るめにすると認識されやすくなります。
文字をスキャンしてメッセージ動画を作成
アプリ内の「ビデオ」ボタンからは、絵が動いている様子を写真や動画で記録することができます。この機能を使ってメッセージ動画を作ってみようと思います。
まず、文字を書いてスキャンします。
すべての文字の輪郭がつながるようにする必要がありますが、フリーハンドでは難しいのでパソコンで字間を狭くした文字を印刷して、それを下絵として使いました。
スキャンすると、文字が生き物のようにクネクネと動き出します。これだけでは寂しいので、他の絵も追加しました。
アプリの「ビデオ」ボタンを押して録画が始まり、20秒で自動で録画が終了します。
画面にはカメラ越しの実際の部屋の風景が映っているので、描いた絵と一緒に人や小物を入れることも可能です。
お子さんが描いた絵と一緒にお子さんが映った動画を撮って、おじいちゃん・おばあちゃんに送ったりするのもよさそうですね。
輪郭をつなげた文字を描くのが難しいときは、枠の中に文字を書くだけでも大丈夫です。この場合は枠の形がそのままプレート状になって動きます。
アプリはiPhone用、Android用の両方が提供されていて、価格は120円。
Androidの場合は機種によってはうまく動作しないケースもあるようなので、推奨端末を確認したうえで購入するのがよさそうです。
人となかなか会うことのできない今、離れた場所にいる人とのコミュニケーションには工夫が必要です。そのひとつの方法として活用してみてはいかがでしょうか。
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Photo: 酒井麻里子
Image: らくがきAR/App Store
Source: らくがきAR/App Store