【新型コロナ】現在の感染状況は「リバウンドの状況」静岡県知事が危機感示す

静岡県の川勝平太知事は午後2時から開かれた会見で、県内の新型コロナの感染状況について危機感を示しました。

画像: 【新型コロナ】現在の感染状況は「リバウンドの状況」静岡県知事が危機感示す

〇川勝知事
「病床占有率も減少し、ひっ迫は解消しているが下げ止まり傾向ないし、リバウンドの兆候がみられる。首都圏等の都市部では感染状況の下げ止まり傾向や、リバウンドが懸念される。本県でも感染移行期の目安となる、1.9人まではなかなか落ち切らないのが現状。医療提供体制の確保を考えると、ここでしっかり感染を抑え込むことが重要。」

現在の感染状況を「リバウンドの兆候」と評価した川勝知事。
県内の直近1週間の10万人あたりの感染者数は、一時、2人台まで下がりましたが、先週から再び上昇し、直近6日間は4人台で推移しています。

〇川勝知事
「これは1月下旬から今日までの新規感染者数を棒グラフにして、折れ線グラフは割合を示している。そうすると一番落ち込んだのが2月の初め。しかし、一時期7人、8人とかあったが、今は残念ながら20人を超えて30人を超える。一回落ち込んだものがまた上がっていることが分かる。これを全体として下げ止まっているが、ややリバウンドの傾向があると。」

一方で、川勝知事は経済対策の再開準備を進めていることを明らかにしました。

〇川勝知事
「本県の観光産業は経済的に大変厳しい状況にあるという認識を全員で共有している。こうした状況を踏まえて県では、感染対策と社会経済活動の両立のため、県民を対象に身近な県内観光を促進する、いわゆるバイシズオカ、今こそ静岡元気旅、この県内観光促進事業を実施する準備を進めている。」

現在、国の警戒ステージ2に相当する感染状況にある静岡県。
川勝知事はこの状況が続けば、緊急事態宣言が解除される見通しの来月8日から県内での宿泊促進事業を再開することを明らかにしました。
また、現在、新規販売を停止しているGoToイート食事券についても同じタイミングで販売を再開する方針です。

〇川勝知事
Q.開始は数字で確証が取れるまでということだが、誰がどう判断するのか
「基本的にはレベル2というのがひとつの基準で、レベル2になるとGoToイートもできる。
それに連動して観光促進策もやっていこうと」
「目下全国では3月7日まで緊急事態宣言が発令中。本県はこうした地域に挟まれている。決して油断できない状況。」