横浜駅「異臭」は地震前兆か?関東大震災でも三浦半島に「ガス噴出」の記述

2020.10.13
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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JR横浜駅や駅周辺で12日、「ガス臭がする」との通報が相次ぎ、改札を一時封鎖する騒ぎがあった。神奈川県内では、横須賀市や三浦半島全体で6月から複数回にわたって「異臭騒ぎ」が続いており、原因不明の異臭に不安の声が広がっている。その不安の一つが、「首都圏直下型巨大地震の前兆」説だ。

6月、7月、8月…神奈川県内で続く「異臭騒ぎ」の謎

この異臭騒ぎは6月4日、横須賀市を含む三浦半島全域で相次いでいた。6月4日当時は250件もの通報が相次ぎ、横須賀市が公式ツイッターで情報を投稿する事態にまでなった。

そして7月17日午前にも、横須賀市周辺で「異臭がする」「ガスの匂いがする」「ゴムのような匂い」「海の方から匂いがする」という通報が地元の消防に相次いでいた。

さらに、8月21日午前、横須賀市の住民から「ガスの臭いがする」という119番が約40件も相次いだという。この際も、テレビのワイドショーや地元新聞などで大きく報道されたが、いまだに原因はわかっていない。

今回の「異臭」「ガス臭」騒ぎで最も懸念されているのが、巨大地震発生の前兆である。

実は、大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災の直後におこなわれた海洋調査で、震源地に近い三浦半島周辺で「ガス発生」が確認されていたのである。これは一部の研究者の間では有名な話だが、関東大地震とガスの因果関係を示す確たる証拠はあるのだろうか

それは意外な場所で見つかった。国立国会図書館に保存され、デジタル版も一般公開されている、ある一冊の書物の付録としてつけられた一枚の「地図」に重要な記述がある。「ガス噴出」だ。

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