豊洲百条委

「大きな流れに逆らえなかった」 石原元知事の一問一答(1)

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豊洲市場移転問題をめぐる百条委で証人席に座る石原慎太郎・元東京都知事=都議会で2017年3月20日午後1時6分、小出洋平撮影
豊洲市場移転問題をめぐる百条委で証人席に座る石原慎太郎・元東京都知事=都議会で2017年3月20日午後1時6分、小出洋平撮影

 東京都の豊洲市場(江東区)への移転問題に関する都議会の調査特別委員会(百条委員会)は20日、移転を決めた当時の知事だった石原慎太郎氏を証人喚問した。主な一問一答は次の通り。【錦織祐一、大村健一/デジタル報道センター】

土壌汚染「解決できる」と報告を受けて了承した

 来代(きたしろ)勝彦氏(自民) 今都民が知りたいのはなぜ土壌汚染があった豊洲に市場用地を決定したのかだ。豊洲への移転を決めたのは行政側から決裁を求められたのか、知事として移転を政治判断したのか、さまざまな情報から知事自身が独断で決定したのか。

 石原氏 お答えする前に一言お断りしておきます。私事になりますが、2年ほど前に脳梗塞(こうそく)を患いまして、いまだにその後遺症に悩んでおります。現に利き腕の左腕が使えませんので字も書けないし絵も描けません。患部が右の頭頂部だったために、その近くにある海馬という不思議な部分がありまして、これが記憶を内蔵している“箱”のような機能だそうですけど、これがうまく開きません。残念ながら全ての字を忘れました…

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