株主総会

旧村上系ファンド活発化 「物言う株主」に警戒

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
旧村上ファンド関係者の主な投資先
旧村上ファンド関係者の主な投資先

 上場企業の株主総会シーズンを迎え、村上世彰氏が率いた投資ファンド「村上ファンド」の流れをくむ「物言う株主」の動きが注目されている。旧村上ファンド出身者が運営するファンド「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」が筆頭株主の川崎汽船では社長再任が危ぶまれるほか、村上氏の長女で投資家の野村絢氏らは、電子部品商社、黒田電気に独自の社外取締役候補を提案。「物言う株主」の攻勢に企業側は警戒感を強めている。【井出晋平、横山三加子】

 エフィッシモは、旧村上ファンド幹部が2006年に設立した投資ファンド。15年秋以降、川崎汽船の株を買い進めて現在は38.43%を保有する筆頭株主だ。昨年の川崎汽船の株主総会では、村上英三社長の再任議案に反対したとみられ、議案への賛成票は56.88%と、可決ライン(過半数)ぎりぎりだった。エフィッシモは今回、株保有比率を昨年より高めており、今月23日の株主総会で社長の再任議案が通るかは予断を許さな…

この記事は有料記事です。

残り980文字(全文1393文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月