イタリア

政局混乱、国債急落 12年以来最大の危機懸念

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 【ロンドン三沢耕平】ユーロ圏3位の経済大国、イタリアの政治混乱が止まらない。3月4日の総選挙以降、欧州連合(EU)懐疑派政党が主導権を握る中で事実上の政治空白が続き、今秋にも再選挙が実施される見通しが強まっている。金融市場ではユーロやイタリア国債を売る動きが広がり、債務危機に見舞われた2012年以降で最大の混乱に陥る懸念が出てきた。

 3月の総選挙では過半数を獲得する政党がなく、32%の得票率を得たポピュリズム(大衆迎合主義)政党の「五つ星運動」と18%の得票率だった右派「同盟」(旧・北部同盟)が18日に連立政権の樹立で合意、首相に推薦されたフィレンツェ大教授のコンテ氏が組閣作業に入った。しかし、ユーロ離脱を主張するサボナ氏の経済相起用をマッタレッラ大統領が承認しなかったため、組閣断念に追い込まれた。

この記事は有料記事です。

残り692文字(全文1047文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月