- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
「いらっしゃい! まずは何にしましょうか?」。5月下旬の土曜日の夜、とある「居酒屋」が開店した。
長引く外出自粛により家族で食事に行く機会はめっきり減った。何とか外食気分だけでも味わえないだろうか。そんな思いから会員制交流サイト(SNS)で話題の「おうち居酒屋」を体験してみた。
おうち居酒屋に明確な定義はない。自宅でおつまみやお酒を準備し、店で食事をするような雰囲気を楽しむものだ。1歳になる長女の世話をするため、私は昨年11月に育児休暇を取得した。共働きのため、私が料理を担当。しかし最近はメニューのマンネリ化に頭を抱えていた。日常の食卓から気分を変えたい。料理のレパートリーを増やす機会にもなると、「開店」を決めた。
「せっかくやるなら本格的に」と、開店2日前からインターネットでリサーチ。入手したレシピを参考に「居酒屋っぽい」メニューを考え、材料を調達した。妻にお品書きを書いてもらい、雰囲気を演出。店名は「大衆居酒屋 のぶちゃん」。長女に離乳食を与え、お風呂も済ませた午後8時。さあ、開店だ。
この記事は有料記事です。
残り452文字(全文904文字)