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「最悪な日韓関係」転換を 崔相龍・元駐日韓国大使

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崔相龍(チェサンヨン)

 今の日韓関係は「1965年の国交樹立以降、最悪」という言葉をよく聞く。だからといって、国交断絶や戦争が起きると考える人はいないだろう。「最悪」が何かを定義するなら、葛藤や緊張関係が長期化する状態だと考える。これを脱するには、次の三つの視点で、両国政府と国民が日韓の持つ潜在的な力を再評価し、行動する必要がある。

 一つは世界的な視点で、日韓が平和非核化連帯を目指すことだ。核兵器をつくる技術があるのに製造しないと宣言している日韓は、世界の非核化を主導する資格がある。しかし、両国ともその認識が高くない。両国が手を組めば、冷戦イデオロギーを超える国際的な流れをつくれる。

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