日本が初の議長国を務める主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の前哨戦となる閣僚会合が5月以降、各地で開催された。6月15~16日には長野県軽井沢町でエネルギー・環境関係閣僚会合があり、日本は二酸化炭素(CO2)を排出しない究極のエネルギーとして期待される水素の可能性をアピールした。水素利用には課題もあるが、各地で実用化も進み、水素社会の到来は夢物語ではなくなってきている。
エネルギー・環境会合の開幕前日、国際エネルギー機関(IEA)が、初の「水素リポート」を発表した。軽井沢町のホテルであいさつしたIEAのファティ・ビロル事務局長は「水素のよさは多様性だ。水素にかつてない勢いを感じる」と熱弁を振るった。
この記事は有料記事です。
残り989文字(全文1298文字)
注目コンテンツ