春を感じさせる!「小紋地のきもの」をリフォームした「春コート」の魅力

小紋地を使い、しなやかなシルエットがステキな春コートに仕立ててみませんか? やさしい手ぬいを提案する高橋恵美子さんのきものリフォームをご紹介します。

さらりと羽織れば風になびく春コートに

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共布のベルトを首に掛け、細いタイのように結んでアクセントにしています。こんなおしゃれも楽しいですね。

ご紹介するのは、もうすぐやってくる春を感じさせる、季節先取りの軽やかなワンピース。

きもの地の中でも〝柔らかもの〟と呼ばれる小紋地を使った、しなやかなシルエットの一枚です。

ワンピースのほかに、着方はもう一通り。

ベルトを外すと、春コートやロングカーディガン風になります。

きものの色柄に合うインナーに重ねて楽しんでください。

きもの地の四角い形と幅を生かして〝まっすぐぬう〟だけ。

作り方はとても簡単です。

左右の身頃の合わせ方でゆったり着ることもできます

春を感じさせる!「小紋地のきもの」をリフォームした「春コート」の魅力 2003p114_01.jpgワンピースとして着るときは、ウエストでベルトを締めます。胸元の女性らしいVラインもすてきです。

きもの地の質感を生かしてリフォームを

小紋、紬、紗や絽...。

きもの地は種類によって厚みや手触りなどの質感が異なります。

今回ワンピースに小紋地を選んだのは、柔らかいラインを出すため。

リフォームをするとき、色柄だけでなく、こんなふうに質感に気を配ると楽しいものです。

ぱりっとした雰囲気にしたい場合は紬で作るのもいいですね。

ベルトをゆったり結びます

左右の身頃を重ねてからベルトを結ぶので、ウエストサイズを問いません。

身頃の幅もたっぷり取ってありますから安心して着られます。

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裾の揺れ感を楽しんで

春を感じさせる!「小紋地のきもの」をリフォームした「春コート」の魅力 2003p116_02.jpg春を感じさせる!「小紋地のきもの」をリフォームした「春コート」の魅力 2003p116_03.jpgコート風に着たときの魅力は、裾の動き。

風をはらんでふわりと揺れるのは、軽い絹素材だからこそ。

楽しく歩けそうです。

作ってみましょう

きものをほどいてから作り始めます。

ほどくとすべて四角い布に戻りますから、その形を生かして必要なパーツを裁ちましょう。

あとは布同士を、手ぬいで〝まっすぐ〟ぬい合わせていくだけです。

【Before】

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たんすに眠っているきものの中から1枚を選びます。

【After】

春を感じさせる!「小紋地のきもの」をリフォームした「春コート」の魅力 2003p116_05.jpg1枚のきものから、ワンピースとベルトが作れます。

詳しいコートの作り方は、『毎日が発見』2020年2月号P114~117で紹介しています。

取材・文/飯田充代 撮影/中島繁樹

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<教えてくれた人>
高橋恵美子(たかはし・えみこ)さん

1954年、東京・青山生まれ。初めて手作りする人のための、やさしい手ぬいを提案する手芸家として活躍。「日本手ぬい普及協会」主宰。きものリフォームから洋服の手作りなどさまざまなテーマの著書は100冊以上になる。

この記事は『毎日が発見』2020年2月号に掲載の情報です。

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