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新型コロナウィルスの消毒・除菌方法

公開日2020/07/31 更新日2020/08/01

突然世界を襲った新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、日本国内の社会生活やビジネスにも極めて重大な影響を与えています。一度は終息するかに見えた感染拡大ですが、再び世界中で第二波に対する危機感が高まっています。

こうした中で社会活動を続けるためには、新型コロナウィルスに対する感染予防を、日常生活の中でも常に意識する必要があります。ここでは現在有効とされている、具体的な消毒と除菌方法について解説します。

※本記事の内容について参考にする際は、念のため専門家にご確認ください

新型コロナウィルスの構造

新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)は、およそ1万分の1ミリメートルの球形で、マスクでは体内への侵入を防げないという意見もあるほど微細な構造をしています。

ウィルス自体は非常に単純なつくりで、本体であるRNAをエンベロープと呼ばれるタンパク質の膜が包んだシンプルな構造です。

ウィルスにはエンベロープがあるタイプとないタイプとがありますが、エンベロープはアルコール消毒で壊すことが可能です。そのため新型コロナウィルスの感染予防には、一般的な消毒や除菌が効果的だといわれているのです。

新型コロナウィルスの感染経路

ウィルスは宿主であるヒトの体内に侵入すると、本体のRNAをコピーして増殖を始めます。続々と自己複製を繰り返し体内のウィルスの数が多くなると、ヒトの身体がそれに反応することでさまざまな疾患を引き起こします。

予防のためにはウィルスを体内に入れないことが重要ですが、現在新型コロナウィルスの感染経路としては、飛沫感染と接触感染との2パターンが考えられています。

つまりそのほかの空気感染や経口感染は可能性が低いので、2つの感染パターンに対して対策を立てればよいことになります。

新型コロナウィルスの予防方法

具体的な新型コロナウィルスの感染経路は、くしゃみやせきなどの飛沫に含まれたウィルスが、口・眼・鼻などの粘膜に付着する飛沫感染が1つ。もう1つは物に付いたウィルスが手指を経由して、同じく粘膜に付着する接触感染です。

マスクの着用と他人との距離を保つことは、飛沫感染を防ぐために必要であり、周囲の物や手指を消毒することは、接触感染を回避するために有効な方法です。

ただし消毒・除菌用であればどんな製品でも効果があるわけではなく、目的に合った製品を正しく使用することが大切です。

身体に付いたウィルスの消毒と除菌

感染予防で最も効果が高いのは、日常生活の中でのこまめな手洗いです。手指に付着したウィルスの数は、15秒の流水手洗いで100分の1に減らせます。また石鹸やハンドソープで10秒洗い、その後15秒の流水手洗いをすると1万分の1にまで減らせます。

この時に新型コロナウィルスの外側を覆っている、エンベロープというタンパク質が洗剤によって破壊されるため、ウィルスは不活性化して感染力を失います。洗剤による手洗いをすれば、さらに消毒液を使う必要はありません。

手洗いが困難な場合には、アルコール(エタノール)消毒液でも感染予防ができます。濃度が70~95%のアルコール消毒液を手指に噴霧して、手洗いのようにすりこむことで、やはり新型コロナウィルスの外側にあるタンパク質を破壊することができます。

オフィスのように人が出入りする場所では、入室時と退室時に手指をアルコール消毒すれば、高い確率で感染を防止することができるでしょう。

物についたウィルスの消毒と除菌

現在物に付着したウィルスの消毒・除菌に多く用いられているのが、次亜塩素酸を水に溶かした次亜塩素酸水です。使用方法は、有効塩素濃度80ppm以上の次亜塩素酸水をたっぷりと噴霧して、20秒以上おいてから拭き取るだけです。

市販の塩素系漂白剤に含まれる、次亜塩素酸ナトリウムも感染予防に有効です。この場合は市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めてから、雑巾などに付けて物を拭き最後に水拭きします。

ほかにも界面活性剤を使用した家庭用洗剤や、台所用洗剤を使っても一定の効果が得られます。また食器類など熱に強い物であれば、80℃以上の熱湯に10分以上つけておくことで、表面に付着したウィルスは死滅します。

次亜塩素酸と界面活性剤は、ともに新型コロナウィルスの表面タンパク質を破壊することができます。使用する時には濃度に注意して、正しい方法で行うことが重要です。

そのほかの感染予防法

空気中に散らばったウィルス対策としては、こまめな換気による空気の入れ換えが有効です。1時間に2回以上、1回数分程度窓を全開にするか、常に外気を取り込んだ空気の流れを作ると効果的です。

次亜塩素酸水や除菌効果のある市販商品を空気中に噴霧することは、新型コロナウィルスに対して効果がないばかりか、眼や皮膚への付着と吸入による粘膜への影響など、健康被害につながる恐れがあるため避けた方がよいでしょう。

まとめ

新型コロナウィルスは感染力が強く防げないというイメージがありますが、日常生活の中でできる範囲の対策をとれば充分に感染予防が可能です。基本はウィルスが付着する危険がある手指や周囲の物から、適切な方法でウィルスを除去することです。

幸い新型コロナウィルスの構造上から、石鹸・洗剤・次亜塩素酸などによりウィルスを不活性化できることがわかっています。これからしばらくの間は、新型コロナウィルスの危険性の中で生活しなければなりません。各個人が適切な消毒・除菌方法を実施することが、最大の感染予防対策になるのではないでしょうか。

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