詳細はこちら
サービスロゴ

学ぶ

Learn

サービスロゴ

もらえる!

Present!

知っておくべき秋の風物詩・お月見の由来について

公開日2020/09/30 更新日2020/10/01
”知っておくべき秋の風物詩・お月見の由来について”

十五夜(お月見)は、1年で最も月が美しく見える日で、「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」とも呼ばれています。ススキや月見団子を供え、美しい月を眺めるお月見は、日本の秋の風物詩でもありますが、由来や歴史はご存知でしょうか?

年によって日にちが違う十五夜

お月見とは、1年の中で最も空が澄みわたる旧暦の8月に、美しく明るい月を眺める行事のことで、「十五夜」ともいいます。2020年の十五夜は10月1日(木)ですが、年によって十五夜の日にちは変わります。

もともと、十五夜は旧暦の8月15日でした。旧暦は月の満ち欠けを基準にしていましたが、太陽の動きを基準にする新暦では、8月15日は月遅れの9月15日となります。

そのため、この日を十五夜と思っている人も多いようですが、旧暦と新暦ではズレが生じ、9月中旬から10月上旬の間に、十五夜(旧暦8月15日)がくるため、年によって十五夜の日にちが違うわけです。

平安時代に広まったお月見の風習

月を愛でる風習は、古くからあったようですが、お月見の原型は、平安時代の貴族たちが酒を飲みながら月を眺め、船の上で詩歌や管弦を楽しむようになったことのようです。これは、貞観年間(859~877年)に中国から日本へ伝わったとされています。

これが、江戸時代になると、庶民の間にまで広まるようになりました。この頃になると、貴族たちの優雅な遊びから、収穫祭や初穂祭の意味合いが強くなり、収穫の喜びを分かち合い、感謝する日としてお月見の風習が定着していったようです。

「中秋の名月」と「仲秋の名月」の違い

ところで、十五夜を「中秋の名月」、あるいは「仲秋の名月」とも呼びますが、中秋と仲秋の持つ意味は、微妙に違います。

旧暦では、7月(初秋)、8月(仲秋)、9月(晩秋)が秋の季節となります。ですから、「仲秋の名月」というのは、「8月の名月」ということになります。

一方、「中秋」は、秋のちょうど真ん中の日(旧暦8月15日)のことです。いわゆる「中秋の名月」は、秋の真ん中に出る月という意味があり、十五夜を表すのは「中秋の名月」と書くことの方が多いようです。

ススキや月見団子をお供えする理由は?

皆さんは、十五夜といえば、どのような光景を思い浮かべるでしょうか。ススキや月見団子、農作物などを供え、縁側などで、ゆったりと満月を眺めながら寛ぐ・・・というのが、いわゆるオーソドックスなものでしょう。

でも、住宅の構造も昔とは大きく変わり、縁側のある家も少なくなっています。かつては、子どもたちが近所の原っぱにススキをとりにいったものですが、そもそも家の周辺にススキを見かけないという人も多いのではないでしょうか。

しかし、十五夜にススキを供えるのは、原っぱにたくさん生えていたからだけではありません。ススキは秋の七草の一つでもあり、悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味が込められているのです。

また、お団子は、月に見立てたもので、収穫への感謝を表す意味から、収穫されたばかりの里芋や栗、枝豆などの農作物を供えていたものですが、そうした風習も、徐々に廃れつつあるようです。

まとめ

十五夜といえば、「満月」を思い浮かべる方も多いと思いますが、月の満ち欠けの周期が一定ではないため、十五夜と満月の日も1〜2日程度ずれることがあります。2020年は、十五夜が10月1日で、満月は翌日の10月2日です。

コロナ禍で、自宅で過ごす時間が増えた人が多いでしょう。十五夜には、風情あふれるお月見を、ゆったりと楽しんでみてはいかがでしょうか。

ニュースを読んでポイントGET!(公開日の翌日13時前限定で取得可能)

おすすめコンテンツ

関連ニュース

人気記事ランキング

キャリア記事ランキング

新着動画

関連情報