2019年はK-POP界に“怪物新人”続出＆日本人メンバーも増加　今年デビューのグループをプレイバック【2019年末特集】

世代交代と加速するグローバル化　新たなK-POP時代へ

第3次K-POPブームと言われる昨今。BTSやTWICEといったこれまで若手と言われてきたグループが、全世界的なK-POPブームを支える存在となり、遂にその弟分や妹分がデビューする時期に。「PRODUCE」シリーズをはじめとするオーディション番組の人気もあり、デビュー当初から人気を博すグループも多く、今年は特にデビュー後1週間ほどで音楽番組の1位を獲得してしまう“怪物新人”が多発した（ワールドスターBTSも、音楽番組の1位をとるまでにデビューから約2年を要している）。

またデビュー後すぐに、アジアだけでなくアメリカなど海外におもむき、グローバルなアプローチを意識するグループが多くなった近年。今年はより多国籍なグループや、韓国人メンバー不在のグループも目立ち、さらにはアメリカ市場をターゲットとした“アベンジャーズ”までデビューした。来年は「PRODUCE 101 JAPAN」で結成されたJO1のデビューもあり、国のボーダーを超えた新たなグループ活動に期待が高まる。

K-POPの新時代突入をも感じさせる中で、物議を醸す大きな騒動も多かった今年。来年はフレッシュな新人の力で、明るい話題をたくさんもたらしてくれることを期待したい。

ONEUS

デビュー日：1月9日
読み：ワンアス

RBWエンターテインメントから初のボーイズグループとして、6人組でデビュー。ガールズグループ・MAMAMOOの弟分にあたる。グループ名は「ファン1人1人（ONE）の力が集まって作られた僕たち（US）」という意味。「僕たち（US）が一緒に集まり1つ（ONE）の世界を作っていく」という抱負も込められている。

メンバーのうち3人が「PRODUCE 101 シーズン2」に参加しており、デビュー前から話題に。日本にもファンが多く、すでに日本での単独ライブツアーも敢行。8月には日本デビューシングル『Twilight』をリリースしており、ネクストブレイクが期待されている。

VERIVERY

デビュー日：1月9日
読み：ヴェリヴェリィ

Jellyfishエンターテインメントから7人組でデビューしたボーイズグループ。ボーイズグループ・VIXXや、ガールズグループ・gugudanの弟分にあたる。グループ名は 「“VERI”＝“真実”を意味するラテン語」と、「“とても／本当に”＝“VERI”」の造語で、自分たちの真正な本当の姿を見せようという抱負を表す。

音楽やダンスはもちろん、映像に至るまで自らの手で制作する“クリエイティブアイドル＝DIYアイドル”として、見せたいコンテンツを自ら制作・発信。自作のミュージックビデオの企画、撮影、編集まで行うという多彩多能な新たな形のアイドルの姿を見せている。

WayV（威神V）

デビュー日：1月17日（中国にてデビュー）
読み：ウェイヴイ

SMエンターテインメントから、中華圏にルーツを持つメンバーによって新たに結成された7人組ユニット。「NCT」所属のクン、ウィンウィン、テン、ルーカスと、SMルーキーズとして期待を集めてきたヤンヤン、シャオジュン、ヘンドリーで構成。韓国人メンバーはおらず、中国での活動が多くなっている。

全員の洗練されたルックスと、圧倒的なパフォーマンス能力の高さを見せつけ、デビューアルバム「The Vision」から中国国内の男性アイドルグループ史上最高の成績を記録した。

Cherry Bullet

デビュー日：1月21日
読み：チェリーバレット

FNCエンターテインメントより、10人組でデビューしたガールズグループ。FTISLAND、CNBLUE、AOAらの妹分にあたる。日本人メンバーのメイ・ココロ・レミ3人が所属していることでも話題となった。（12月に日本人メンバーのココロを含む3人のメンバーが脱退し、現在は7人体制となっている）。

グループ名はチェリー（Cherry）と弾丸（Bullet）という対照的なイメージを合わせた言葉で、チェリーのような愛らしいイメージながらも、エネルギッシュな魅力で大衆の心を狙撃するグループという意味が込められている。

ITZY

デビュー日：2月12日
読み：イッジ

JYPエンターテインメントより5人組でデビューしたガールズグループ。TWICEの妹分にあたる。韓国語で“イッジ”は「あるでしょう？」「あるわ！」という意味を持ち、グループ名には「あなたが求めているものは全部ある」という意味が込められている。

デビューシングル「IT’z Different」のタイトル曲「DALLA DALLA」は歴代ガールズグループの最短記録で音楽番組1位を獲得。ルーキーとは思えないパフォーマンス力で“怪物新人”とも称される。TWICEとは異なりパンクな“ガールクラッシュ”さが一番の魅力。デビューイヤーからNYやパリで開催された「ルイ・ヴィトン」のファッションショーに全員で出席するなど、ファッションアイコンとしても勢いを増している。

TREI

デビュー日：2月19日
読み：トレイ

Banana Cultureエンターテインメントより、3人組でデビューしたボーイズグループ。ガールズグループ・EXIDの弟分にあたる。TREIはルーマニア語で数字の3を意味し、グループ名には「3人のメンバーが最大値を見せる」という抱負が込められている。

EXIDの「Up & Down」やMOMOLANDの「BBoom BBoom」を生んだ有名プロデューサー・シンサドンホレンイが総合プロデュースを手掛けることでデビュー前から話題となり、メンバーも実力派揃い。イ・ジェジュン、チェ・チャンヒョンの2人はオーディション番組「MIX NINE」に出演していた。

Z-GIRLS・Z-BOYS

デビュー日：2月23日

Z-GIRLSはタイ、フィリピン、台湾、インド、ベトナム、インドネシア、日本出身メンバーからなる多国籍7人組ガールズグループ。韓国のZenithメディアコンテンツからデビューし、韓国人メンバーのいないK-POPグループとして注目を集めた。

また元乃木坂46の川村真洋が日本人メンバーとして加入し、日本でも大きな話題に。多国籍グループとして全世界ツアーを展開していくという「Z-POP DREAM PROJECT」の一貫として、7人組ボーイズグループ・Z-BOYSと同時に韓国デビュー。

TOMORROW X TOGETHER

デビュー日：3月4日
読み：トゥモロー・バイ・トゥギャザー

BigHitエンターテインメントより5人組でデビューしたボーイズグループで、BTSの弟分にあたる。グループ名には「それぞれ違う君と僕がひとつの夢で集まって、共に明日を作って行く」という意味が込められている。

デビュー前から「全員美少年すぎる」とネット上で話題となり、デビュー曲「CROWN」はデビュー後8日間で音楽番組の1位を獲得。“怪物新人”として全世界的に注目を浴び、5月にはデビュー2か月目にして初の海外ショーケースツアーをアメリカで敢行した。「MMA 2019」や「MAMA 2019」など年末の大型音楽受賞式では、今年の新人賞を総なめ。まさに2019年最も評価を集めた新人グループとなり、グローバルスーパールーキーとして期待が寄せられている。

EVERGLOW

デビュー日：3月18日
読み：エヴァーグロウ

YUE HUAエンターテインメントより6人組でデビューしたガールズグループ。「PRODUCE 48」で活躍したシヒョンとイロンが所属している。グループ名は「いつも」を意味するEVERと「輝く」という意味のGLOWの合成語で、「太陽の光が差す昼と差さない夜があるように、EVERGLOWは光と影、すべてを私たちだけの時間にする」という意志が込められている。

デビュー曲「Bon Bon Chocolat」は中毒性の高いEDMサウンドで人気を博し、2ndシングルのタイトル曲「Adios」もエスニック調で力強いバウンス系のEDMサウンドが話題に。BLACKPINKなどのハードなダンス曲の系譜を継ぎ、国内外で楽曲ファンも多い。

1TEAM

デビュー日：3月27日
読み：ワンチーム

神話のヘソンとミヌが所属するLIVEWORKS COMPANYから、初のボーイズグループとして5人組でデビュー。グループ名には「それぞれ個性のあるメンバーが集まって新しい1つになる」という意味が込められている。

オーディション番組「BOY24」「MIX NINE」で活躍したルビンとBCが所属。甘いルックスとラップ、ボーカル、ダンスの実力だけでなく、作詞・作曲能力のあるメンバーもいることから注目されている。

BVNDIT

デビュー日：4月10日
読み：バンディット

MNHエンターテインメントに所属する5人組ガールズグループ。I.O.I出身の人気女性歌手・チョンハの妹分にあたる。グループ名は「Be Ambitous N Do IT」の頭文字を取ったもので、「大きな夢を抱いて進め！」という意味を持つ。デビュー曲「Hocus Pocus」はIZ*ONEの「La Vie en Rose」などを手掛けたMosPickが制作。2ndシングル「Dramatic」はボーイズグループ・PENTAGONのリーダーであるフイが作詞・作曲を行った。

1THE9

デビュー日：4月12日
読み：ワンダーナイン

BTSのJ-HOPEも講師として出演したオーディション番組「UNDER19」で、ファイナルミッションまでを勝ち抜いた9人で結成。グループ名には「驚くべき9人の少年（Wonder Nine）、アイドルとして1つになった9人のNextアイドル（1THE9）」という意味が込められている。すでに日本でも単独公演を行い、ファンを拡大中。

AB6IX

デビュー日：5月22日
読み：エービーシックス

BrandNewMusicより5人組でデビューしたボーイズグループ。5人中4人が「PRODUCE 101 シーズン2」に出演しており、Wanna Oneのメンバーとなったイ・デフィとパク・ウジン、MXMのメンバーとなったイム・ヨンミンとキム・ドンヒョンが所属。もう1人はJYPエンタ、YGエンタで練習生をしていたチョン・ウン。以前からファンの多いメンバーたちが集まったグループというだけあり、デビューから高い人気を証明している。

「PRODUCE 101 シーズン2」参加の4人は番組放送前から“BRANDNEW BOYS”と呼ばれており、「AB6IX」のグループ名は、5人のメンバーとファンダムで初めて完全体となる“BRANDNEW BOYS”の絶対的完全体を意味する『ABSOLUTE SIX』と、新たな地平を切り開く5人のメンバーとファンの結合を意味する『ABOVE BRANDNEW SIX』の略名。7月には日本でのファンミーティングも行った。

CIX

デビュー日：7月23日
読み：シーアイエックス

C9エンターテインメントより、5人組でデビューしたボーイズグループ。元Wanna Oneのぺ・ジニョン、オーディション番組「YG宝石箱」で人気となったBXとスンフンが所属するグループとして注目を集める。CIXは「Complete In X」の略語で、未知数の完成という意味。美しいルックスとボーカル＆ダンススキル、さらにヒップホップと作詞作曲を得意とする実力派メンバーの相乗効果で唯一無二の魅力を放つ。

デビュー曲「Movie Star」は、デビュー一週目にして音楽番組の1位を獲得する快挙を果たした。また早くも10月23日に日本デビューし、日本語での楽曲も発表。11月には東京・大阪でショーケースを開催し、日本でも高い人気を証明した。

D1CE

デビュー日：2019年8月1日
読み：ディーワンス

HappyFaceエンターテインメントより5人組でデビューしたボーイズグループ。オーディション番組「PRODUCE 101 シーズン2」「MIX NINE」に出演し、「MIX NINE」では優勝者となったウ・ジニョンが率る。メンバー全員がサバイバルオーディションの経験者で、パク・ウダムとチョ・ヨングンは「PRODUCE 101 シーズン2」に、キム・ヒョンスとチョン・ユジュンは「MIX NINE」に出演していた。

グループ名は彼らのビジュアルコンセプトムービーと関連のあるサイコロを意味。さらに、1番を意味する“The Once”と同じ発音であり、歌謡界の1番、先頭走者になろうという意味が込められている。

Rocket Punch

デビュー日：2019年8月7日
読み：ロケットパンチ

Woollimエンターテインメントより6人組でデビューしたガールズグループ。ボーイズグループ・INFINITや、ガールズグループ・Lovelyzの妹分にあたる。「PRODUCE 48」に出演し、AKB48を5月に卒業した高橋朱里が所属することで日本でも注目を集めた。またメンバーのスユン、ソヒも「PRODUCE 48」の練習生出身。

グループ名は「退屈な日常を吹き飛ばす新鮮な一発のパンチ」という意味で、自分たちが披露する新しい音楽と舞台で、日常に明るいエネルギーを届けるという思いが込められている。9月には日本最大級のファッション＆音楽イベント「GirlsAward 2019 AUTUMN／WINTER」にも出演し、新人とは思えない迫力のステージで観客を魅了した。

X1

デビュー日：8月27日
読み：エックスワン

「PRODUCE X 101」のファイナリスト上位11名で結成されたボーイズグループ。例年通り同番組は若者の間で社会現象となるほどの反響を呼び、コチョク・スカイドームで開催されたX1のデビューショーコンサートは全席完売となるなど、爆発的人気を証明した。

さらにデビュー前から米ビルボードの「ソーシャル50」チャートで6位を獲得し、ソーシャル上でのグローバルな人気の高さも見せつけ、デビューすると約1週間という短期間で音楽番組の1位を獲得。今年最高レベルの“怪物新人”として大きな期待が寄せられていたが、現在は「PRODUCE X 101」のプロデューサー逮捕の騒動を受け活動が休止となっている。

SuperM

デビュー日：10月４日
読み：スーパーエム

SuperMは、SMエンターテインメントがアメリカのCapitol Music Groupとタッグを組んだグローバルプロジェクト。メンバーはSHINeeのテミン、EXOのベクヒョンとカイ、NCT 127のテヨンとマーク、WayVのルーカスとテンから構成され、実力・ルックスを兼ね備えた豪華な顔ぶれから“K-POPのアベンジャーズ”と称される。

デビュー作となったミニアルバム「SuperM」は、米ビルボードのメインアルバムチャート「Billboard 200」で初登場1位にランクイン。BTSに次ぎ、K-POPアーティストとして同チャート1位となった2番目のグループとなり、デビューアルバムではK-POPアーティスト史上初という記録を打ちたてた。

SuperMの“M”は“MATRIX＆MASTER”の略で、グローバルな音楽ファンを導くスター、特別で優れた才能のアーティストたちが集まり、“Super”の相乗効果を送り届けるチームという意味。11月より北米各地を巡るライブ公演を開催中で、破格のグローバルスターとして注目を浴びている。

HINAPIA

デビュー日： 11月3日
読み：ヒナピア

今年5月に電撃解散を発表したガールズグループ・PRISTINのメンバーだったミンギョン（ロア）、イェビン（レナ）、ギョンウォン（ユハ）とウヌが、新たなメンバーのバダを加え、新事務所OSRエンターテインメントより再デビューした。グループ名には「人々にさまざまな魅力で希望を伝える」という抱負が込められている。

グループ出身者のソロデビューも続々

【I.O.I出身】

チョン・ソミ
6月13日、1stシングル「BIRTHDAY」でソロデビュー。

【Wanna One出身】

ハ・ソンウン
2月28日、1stミニアルバム「My Moment」でソロデビュー。
ユン・ジソン
2月20日、1stミニアルバム「Aside」でソロデビュー。
パク・ジフン
3月26日、1stミニアルバム「O'CLOCK」でソロデビュー。
キム・ジェファン
5月20日、1stミニアルバム「Another」でソロデビュー。
カン･ダニエル
7月25日、ソロデビューアルバム「color on me」をリリース。

【AKB48出身】

竹内美宥
10月23日、歌手ユン・ジョンシンの音楽プロジェクト「月刊ユン・ジョンシン」10月号を通し、韓国での初の楽曲「私のタイプ」をリリース。



（modelpress編集部）