スマホ写真の売買サイト「スナップマート」に聞いた、いま売れ筋の料理写真って?【おすすめアプリ情報】

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こんにちは、副業で一攫千金を目指す、メシ通レポーターのぎっさんです。

最近は副業や複業に関心のある方が増えている中、

自分のスマホで撮った写真を、気軽に売買できるサイト」があるのだとか! 

そこではいろんなジャンルのスマホ写真がある中、料理画像もかなりストックされている模様。お金の匂いに居ても立ってもいられず、さっそく突撃取材を敢行してみました!

 

テーブルフォトが大評判

そのサイト名はスナップマート

昨年の6月にサービスが始まったばかりなのだとか。代表を務めるのは、ネット業界のキーパーソン、江藤美帆さん(@etomiho)。

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▲スナップマートのトップ画面。他のストックフォト系サービス同様に検索ができ、気に入った写真を誰でも購入できて、使用することができる。また、自分が撮ったスマホを登録すれば、売れた額に応じて報酬が支払われる。写真のオークションサイトとも言える画期的なサービスだ

 

今回は、スナップマート株式会社のCOOを務める木村優紀子さんに、売れ筋の料理写真や「ちょっと気をつけるだけで売れる写真」を撮るコツなどを聞いてきました。

料理写真がビジネスになっている最先端の現場では、そのノウハウはどうなっているのでしょうか。

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▲スナップマート株式会社のCOO、木村優紀子さん

 

── スナップマートのサイト内ではいろんな写真が売買されているようですが、料理やグルメ系画像に関してはどんなものが売れていますか?

 

木村さん(以下、敬称略)「料理系だと、テーブルフォトが人気です」

 

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▲テーブルフォトとは、テーブルの上をきれいにコーディネートして撮影する、料理写真のこと。インスタグラムなどでもよく見かけるフード写真です

 

木村「この手の写真は通常、いちから用意するとなるとセッティングも面倒だし、それなりにコストもかかるので、撮影するのが大変な分野です。だから、重宝がられるのかもしれません」

 

── ただこれ、素人が撮るのも大変ですよね。

 

木村「はい。もちろん、撮り方や配置のセンスも問われますね。多いのは、インスタグラムでも人気のある、いわゆる“デリスタグラマー”と呼ばれる方々が、料理やお弁当を作ったついでに撮るケース。たとえば、売れっ子のsachi0501さんというユーザーさんは、iphoneや一眼カメラで撮影して、画像加工アプリを使って仕上げているそうですよ」

 

── すごく凝っていて素人の写真とは思えません! では、どういった方が写真を購入するんですか?

 

木村「主な購入者は企業ですね。自社のウェブサイトやメディア、バナー広告でご使用になるケースが多いようです。あとは、フリーランスのデザイナー、個人のブロガーさんにもご購入いただいています」

  

話題の「おしゃピク」って?

── 購入したい人は、まず「サンドイッチ アボカド コーヒー」みたいなタグの検索をして目的の写真を探すんですか?

 

木村「基本的にはそうなんですが、スナップマートでは常時コンテストを開催しています。これは、一般の方や企業の方から『赤い色が強い食材の写真が欲しい』『茶系の料理をおいしそうに撮って欲しい』という要望を受けて、コンテストという形で写真を募集し、コンテスト主催者が商用利用したい写真に賞金を出すというものです」

 

── お題を出して、それに応えるというものですね。たとえば、コンテストではどんな料理写真が求められるんでしょう?

 

木村「よくご要望をいただくのは、お弁当の写真ですね」

 

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── なるほど、お弁当こそセンスが問われますね。

 

木村「あと季節性、シーズナリティのある写真はコンスタントに売れます。おせち料理、クリスマス、冷やし中華などですね。あと、“おしゃピク”っていうんですけど(笑)、ピクニックをしている画像を、キレイにかわいく撮れているものは人気があります。これも、みなさんスマホか一眼カメラで撮って、アプリで加工されているようです」

 

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▲♯おしゃピクは、インスタグラムでも話題のタグ

 

木村「売れ筋でいうなら、シチュエーションをうまく取り入れた写真ですね。たとえばステーキ単体の画像じゃなくて、ステーキにナイフを入れている絵とか、ビールだけじゃなく、おつまみが添えられて写っていたり。男性なら、腕時計とスーツを入れてみる、女性ならきれいなネイルを入れてみる、とか。ストーリー性を感じられて、不自然さのない、イメージが膨らむものがいいと思います」

 

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▲シチュエーションが想像できそうな写真はウケがいいようです

 

おすすめ画像アプリを紹介!

── 写真を見ていると、みなさん決して撮りっぱなしじゃなく、アプリで加工してさらにキレイに仕上げているんですね。オススメの加工アプリなどがあれば、教わりたいのですが。

 

木村「たくさんありますが、中でも定番の2つをご紹介します」

 

オススメその① Spapseed(スナップシード)

木村「このアプリは画質が落ちないのが特徴で、自分好みに細かく設定できるので、使いこなせるようになるとかなり重宝しますよ」

 

iphone版はこちら↓

Snapseed

Snapseed

  • Google, Inc.
  • 写真/ビデオ
  • 無料

 

android版はこちら↓

 

オススメその② Foodie(フーディー)

木村「数ある画像補正アプリの中でも、これは『ご飯がきれいに撮れる』ことに最適化されているので、とっても使いやすくて定番のオススメアプリです」

 

iphone版はこちら↓

 

android版はこちら↓

play.google.com

 

── ありがとうございますっ!

 

売れないのは「暗い写真」

── スナップマートで「これは売れないなぁ」という料理写真はどんなものなんでしょう?

 

木村「(光が足りていない)暗い写真でしょうか。料理の種類に関係なく、売れる写真は基本的にベースが明るいんです。実物は絶対おいしそうなのに、暗くてそう見えない写真も結構あって、すごくもったいないと感じてしまいますね」

 

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【画像加工前】筆者も撮影をしてみました。うん、普通に暗い

 

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【画像加工後】ちょっと一工夫、プラス画像アプリFoodieで明るく補正。どや! 

※冷やし豆乳担々麺@らーめん恵本将裕神泉店で撮影

 

── やっぱり見ていて、実際に食べたくなる、食欲がそそられる、輪に入りたくなる、お店に行きたくなる写真が評価も高いのでしょうね。

 

木村「おっしゃるとおりです。付け加えるなら動きのある写真ですね。たとえば……

  • みんなで楽しくワイワイ食べている雰囲気が出ている
  • 手が複数入っていて賑やかな様子(乾杯シーンなど)
  • お酒を注いでいるところなど、動きがある
  • 食器(フォークやスプーン)が添えてある
  • ケーキで、ひとかけらだけサクッと切れている
  • 箸で麺を引き上げている
  • 湯気がほのかに立ち上っている

などなど、料理以外の要素が備わっているものも人気があります」

 

特化型アカウントは価値が高い

── うむ……だんだん難易度が上がってきました。構図の注意点はありますか?

 

木村「みなさん、被写体をど真ん中に持ってくる、いわゆる日の丸構図になりがちな傾向はあると思います。ただ、それだけだと面白みのない写真になってしまう恐れもありますね」

 

── ついついやってしまいがちですね、日の丸構図。

 

木村「大盛り感を出したいなら、たとえば真横から、お皿がかわいかったら上から、あえて商品を斜めに置いて撮ってみるなど、たくさんのバリエーションにトライしていただく方が、買い手のご要望に刺さる可能性が高くなります」

 

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── まだまだ狙い目の画像もありそうですね。スナップマートとしては、今後どんな料理写真が求められるとお考えですか?

 

木村「これからは、より専門性の高い、特化したアカウントはいいかもしれません。たとえば、焼餃子ばっかり撮っている写真、メロンパンに特化したアカウントなどは、ニーズが細分化していったときに需要が高まりそうです」

 

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── 特定の食べ物や、お店、場所などもニーズがありそうですよね。

 

木村「珍しいものは基本的に価値があります。イタリアのミラノで撮った、本場の料理写真に地名やお店の名前をタグを入れていただくだけで価値は高まりますよ。位置情報に紐づいた写真のご要望はかなり多いですし。あとは、現在進行形で流行っているお店のメニュー、たとえばドーナツが刺さっているドリンクや、電球をコップ代わりに飲むジュースなどはリアルタイムでアップしていただくといいと思います」

 

── 最後に、自分のような中年男性へのアドバイスをうかがえれば……

 

木村「若い子はあまり行かないような昭和っぽいお店とか、大人っぽい雰囲気のお店などは撮りやすくていいのではないでしょうか。あとは自分の得意なジャンル、たとえばアウトドアが好きならキャンプ先での料理や、バーベキューの写真を突き詰めていくのもいいかもしれませんね」

 

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── 本日はどうもありがとうございました!

 

担当者に聞いてみてわかったのは「売れる料理写真には理由がある」。と同時に「売れない料理写真にも理由がある」ということ。

いってみればこれ、SNSでよく見かける料理写真にも同じことが言えるのかもしれません。

スマホの料理写真で儲けたい……とは言わずともSNSでもっと「いいね!」が欲しいなら、ぜひ参考にしてみてください!

 

取材協力:スナップマート株式会社

 

※本記事は2017年6月の情報です。

 

書いた人:やまぎしゆういち

やまぎしゆういち

自称ぎっさん。女の子にごはんをおごってしまっては、すぐ金欠になる、中野区おじさん系グルメライター兼ディレクター。週のうちの半分は、カレーかラーメンを食べている 。

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