まさに出身地発見機。
ビタミンカステーラに反応してしまうのは、
間違いなく北海道の人たちです。
子どもから大人まで、
誰もが食べられる優しい味わい!
100円でおつりがくる価格帯!
北海道民のソウルフード、ビタミンカステーラ。
パッケージや味に慣れ親しんだ人は多いと思いますが、
実際にどこで、どうやって作られているのか知っていますか?
今回はビタミンカステーラを求めて旭川へ。
なんと今年で創業100周年!
高橋製菓株式会社をご紹介します。
北海道のおやつといえばコレ!
メシ通レポーターの裸電球です。
今回は道産子の大好物を徹底取材します。
カステラでもなく、
カステーラでもなく、
ビタミンカステーラなんですよ。
スーパーに、コンビニにと、
北海道のありとあらゆる場所で販売されているビタミンカステーラ。
実は、北海道旭川市で作られています。
これ、北海道の人でも意外と知らない人が多いのではないでしょうか。
このビタミンカステーラ。
今年で 100年周年を迎えた、高橋製菓株式会社が販売しています。
ビタミンカステーラが作られるようになったのは1921年。
すごい歴史ですよね。
ロングセラーに驚きます。
創業者が長崎でカステラの製法を学んだのが始まり。
当時のカステラといえば高級品!
庶民がなかなか食べることのできないお菓子でしたが、
気軽に食べられる価格帯を目指し、作られるようになりました。
食べたことのある方ならわかると思いますが、
しっとりと高級なカステラとは違って、
ビタミンカステーラは「パサフワ」なんですよ。
でもこの食感こそが、思い出の味!
他にまねできない個性!
一口食べれば、いつだってあの頃にタイムスリップ。
北海道の人なら誰もがこのカステラの思い出があるはずです。
そしてココが最大のポイントですよね。
ビタミンですよ、ビタミン。
戦後の日本はどこも栄養不足が続いていました。
そこで、生地に栄養素を入れたんですって。
農業や漁業など、働く人たちのおやつとして、
大量に購入されていきました。
農家1軒が30本入りを10箱、20箱という買い方をしていたんですって。
ピーク時は1日で5万本も売れていたそうです。
ちなみに。
パッケージに書いてある、「総裁賞受賞」の文字。
それを証明するのがこちらです。
いや〜、会社にお邪魔すると感動の連続です。
盾を見せていただきました。
特別に工場見学
まさかこんな日がやってくるなんて。
幼少期、鼻水垂らしてビタミンカステーラを食べていた自分に教えてあげたいです。
北海道民のソウルフードが誕生する場所。
工場内を案内していただきました。
感動です。
なにやら板状のものが釜から出てきました。
これはもしや……。
パカッと開くと中にカステーラ。
焼きたて、いい色!
こうやって作られていたんですね。
ちなみに焼きたてはというと……。
フワッフワです。
スポンジのような感触で、ちょっと力をいれると、
そのまま指の形が残ります。
我慢できません。
ちょっと一口……。
なんておいしさ。
そして、もう一つの感想は、
私の知ってるやつじゃない(笑)。
家で食べるときに、「温める」という方法もアリだ、ということがわかりました。
釜は発売当時から変わらず、同じものを使い続けています。
材料も変わりません。
しかし、長い歴史の中には危機も。
型に塗る油ですが、製造元が販売をやめてしまったんですって。
似たものを探し、代替えで対応したのですが、
すぐにお客様から「いつもと違う」とお叱りを受けたそうです。
シンプルゆえに、味を守るのも大変。
その日の気温や湿度で生地や焼き加減を変える職人技が必要なのです。
北海道中のファンに向けて、変わらぬおいしさを。
コンビニなどにも卸しているため、工場は休みなしのフル稼働!
いつも手に取れることに感謝しなければなりません。
これからも変わらないおいしさを届ける
水分量を減らし、
独自の食感にすることで、3カ月間日持ちする、北海道のカステーラ。
これ、お土産にもピッタリでしょう。
おまけに気軽に買える価格ですし。
職場やお仲間にビタミンカステーラを配りましょう。
旭川の道の駅をはじめ、北海道あちこちのコンビニなどで購入できます。
それでは、私も一服。
ホットミルクと一緒にやろうと思います。
この組み合わせが最高なんだよな〜。
ちなみにこの、ビタミンカステーラ。
東京でも有楽町の「どさんこプラザ」や、
各地で開かれる北海道物産展など、買える場所があるのでご安心を。
北海道出身の方はもちろん。
食べたことのない方も是非この機会に!
会社情報
高橋製菓株式会社
住所:北海道旭川市4条通13丁目左1号
電話番号:0166-23-4950
※この記事は2017年10月の情報です。
※金額はすべて消費税込です。