缶ビールを1分で冷やす急冷機!?本当かどうか輸入販売元に突撃取材してきた

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いやー毎日暑いですね。

朝昼晩とビールを飲みたい今日このごろですが、かねてから思っていたことがあります。

それはこの下の写真。こういうの、実際どうなのよ? ということ。

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▲COOPER COOLER(クーパークーラー)定価18,000円(税別)

 

youtu.be

 

「常温の缶ビールを1分で冷やすことができます」

……って本当でしょうか!?

 

爆発のリスクを侵して冷凍庫に入れても30分以上はかかるというのに、どうも信用なりません。それに動画をみると缶をガンガン回転させており、泡だらけになるに決まってます。

と、こんなふうに思っているのは私だけではないハズ。

 

というわけで社会正義のため、輸入販売元の「コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド」に電話してみました。

 

── もしもし、御社が手がけているクーパークーラーなんですが、1分で冷えるとはすばらしい商品ですね(うそなんでしょ?)

 

「ありがとうございます。350ml、500mlの缶のほか、ワインボトルも冷やすことができます」

 

── せひ取材させていただきたいのですが(うそを暴きたいのですが)。

 

「ショールームがございますので、お越しくださいませ」

 

というわけで常温のアサヒスーパードライ(350ml/500ml)と100均で買った温度計を携え、コーンズに殴り込んできました。

うおりゃ! 世直しするぞ! (せっかくなのでワインも持っていきました)

 

輸入販売元のショールームに突撃! 

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「こんにちは、本日は取材に来ていただいて、ありがとうございます」

 

……こちらの真の狙いを知らず、笑顔で迎えてくれた広報さん。写真はNGだそうだが、後ろ暗いところがあるのなら仕方ありません。

 

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さっそくショールームに招き入れられました。

 

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このように準備をして待っていたようです。

余裕しゃくしゃくの態度です。

 

コーンズの方でビールを用意すると言ってくれたのですが、軽く冷やしておいたビールなどを使用されてはたまりません。

灼熱の埼玉県から持参した常温以上のスーパードライを差し出しました。

 

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水と氷を本体に入れ、缶をセットして準備完了。

さあ冷やしてもらいましょうか、御社が主張する「1分間」とやらで!

 

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えらい勢いで回転しています。

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あーあ、これはもう泡だらけでしょうな。

開けるときに注意が必要になりそうです。

 

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コンビニで買ってきたキンキンのスーパードライ(左)と比較します。

温度計はコーンズの方で準備してくれていました。何という自信でしょう。

というわけで結果は次のとおりです。

コンビニの冷蔵庫……3.6℃

クーパークーラー……7.6℃

 

……なんていうかその、「1分間で冷える」はうそではなかったようです。

回転させたことによる泡立ちも気になるほどではありませんでした。

 

しかし何日も冷やしておいた冷蔵庫の方が、温度が低いのも事実。

中途半端な結果になってしまってどういう記事にすればいいのかわかりませんが、とりあえず試飲してみましょう。

 

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くぅ~、うまい!

じゃなかった、飲み比べ飲み比べ……。

 

というわけで飲み比べてみた結果、クーパークーラーの方がビールの味わいが強いけれども、冷蔵庫の方がおいしく感じられました。

ビールをおいしく飲む適温は5~8℃という話もありますが、この日は真夏日。体が欲していたのはキンキンのビールだったのです。

 

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写真は素直な感想を広報さんに伝えているところです。

 

── たしかに1分間で冷えはしましたが、やはり冷蔵庫の方が冷えていますね。冷蔵庫の方がおいしく感じます。

 

「今日は暑いですからね。では次はEXTRAモードでやってみましょう」

 

 2分間あればもっと冷える!

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私が持っていったのは常温の350mlと500ml。

広報さんは残っていた500mlをセットすると、「EXTRA」と表記されたボタンを押しました。EXTRAモードは2分間だそうです。

 

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例によって高速回転。

サイズ的に350mlよりは冷えにくいはずですが、時間は倍になるので期待できます。

 

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さっきと同じように温度を測ってみましょう。

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ちなみに室温は24.9度。これがどこまで下がるのか……。

 

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ぐんぐん温度が下がってただいま4.0℃!

 

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最終的に3.7℃まで下がりました。すげえ……!

さっそく試飲してみましょう。

 

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「うまい! キンキンに冷えてます!」と素直な感想を広報さんに伝えているところです。

正直いって感動しました。

 

 ワインも簡単に適温に

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「お持ちいただいたワインも冷やしてみますね」と広報さん。

 

持っていったのはアルパカというチリワインです。私はワインに関してはド素人なので、スーパードライ好きとしてアサヒの商品を選びました。リーズナブルだったのもあります。

 

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ワインボトルの場合はこのようにセット。上ぶたの一部分が外れるようになっていて、本体からはみ出す全長に対応できます。

 

赤ワインの適温は16~20℃ということで、CANモードを押せばいいそうです。

こういった「○○の場合は○○ボタン」というのはマニュアルに記載されているとのこと。

 

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広報さんと和解(?)の乾杯。

 

顔出しはNGとのことでしたが、私からの敵意が感じられなくなったからでしょうか、対応が軟化しました。

 

さて素人なりにアルパカの感想をいうと、果実の味がしっかりとしながらも甘ったるくない、食中酒によさそうなワインでした。広報さんは「最近スーパーとかでよく見ますよね」とこのワインを知っていました。

 

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つづいて白ワイン。

白ワインの適温は、辛口か甘口かで異なります。アルパカの場合は8~11℃ではないかと広報さんが勝手にやってくれました。

 

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というのも、こいつがすっかり飲んでしまっているからです。

 

クーパークーラーの性能に嘘がなく、本当に短時間で冷やすものですから、単にアルコールを持っていって冷やしてもらい、飲んだだけの取材となりました。

 

最後に「あ、これもコーンズが扱っていたのか」という商品をひとつ。

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スプレッド ザット バターナイフ

希望小売価格3,000円(税別)

http://thatinventions.jp/spreadthat/

いくつかのテレビ番組で紹介された話題のバターナイフです。

 

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熱伝導によりバターを溶かしながら塗ることができます。

冷蔵庫のバターはカチコチですが、これなら塗りやすそうです……が、念のため嘘がないか取材日に確認してきました。

 

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氷にみるみる刃が入っていきましたので、こちらの商品にも嘘はありません。

 

というわけで以上、急冷機は嘘ではありませんでした。

お盆などで人が集まるとき、ドリンクが冷蔵庫に入りきらないことがあります。私の実家がまさにそうで、私たち兄弟はそれぞれクーラーボックスを持ち寄っています。

 

クーパークーラーを実家に送ろうか……と上野の立ち飲み屋さんで思案する、取材帰りの記者でありました。

 

取材協力:コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド

 

※この記事は2017年7月の情報です。

 

書いた人:秋葉実

秋葉実

山形県出身、さいたま市在住。もつ焼き屋で呑むのが心の底から楽しい意識低い系で、好きな酒類は日本酒。昭和48年生まれなので2000年頃のケータイメアドは「akb48@キャリア」でした。撮影集団「team GAM」に所属しています。料理はできません。

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