タイム・イズ・マネー。
意識の高いビジネスパーソンは常に時間と競い合い、より効率的なモノを求めている。「24時間戦えますか?」の精神は、21世紀でも健在だ。中でも、食事をいかに手軽に、かつスピーディーに行えるかがポイントとなる。
そこでオススメしたいのが、他人にバレることなくビジネスシーンに食事を取り入れる「カモフラ飯」だ。
本企画では、自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデルの大川竜弥氏が、意識の高いビジネスパーソンであれば誰しも取り入れたくなる「カモフラ飯」を紹介する。
植木鉢で「カモフラ飯」
今回紹介する「カモフラ飯」は、植木鉢を利用したビタミンとミネラル補給だ。
意識の高いビジネスパーソンは、疲労との付き合い方がうまい。なぜなら、その日の疲れはその日のうちに取らないと、翌日のパフォーマンスが落ちてしまうからだ。毎日ベストパフォーマンスを発揮しなければ、真のビジネスパーソンとは呼べない。疲労回復のために必要な栄養素といえば、ビタミンとミネラルである。
まずは、こちらの写真をご覧いただきたい。
一見、オフィスの観葉植物に水やりをするビジネスパーソンだが……。左側の植木鉢に注目してほしい。
ぬか床だ! 植木鉢の中にぬかみそがあり、おいしそうなカブが埋まっている!!
植木鉢ぬか漬けのメリットは、オフィスでいつでもビタミンとミネラルの補給ができるだけではなく、ビジュアルだけは完璧なカモフラージュができること。さらに、本物の観葉植物と同じく、オフィスに彩りを与え、リラクゼーション効果が期待できる。
植木鉢ぬか漬けを作る
からくりを紹介しよう。
<材料>
- ぬかみそ
- カブ
- キュウリ
- セロリ
- ニンジン
- 植木鉢
アルコールスプレーで植木鉢を除菌する。
キュウリをカット。
植木鉢から飛びだしすぎないように長さを測り……。
セロリをカットする。カブとニンジンは、食べる直前にカットすればいい。
野菜の準備ができたら、植木鉢にぬかみそを詰めていく。
三分の一ほどぬかみそを詰めたら……。
先ほどカットしたキュウリとセロリを置く。
次に二層目のぬかみそを詰め、カブを固定する。
最後に、ニンジンを入れれば完成だ。
どこからどう見ても観葉植物である。水やりの時、近づいて鼻をクンクンしなければ気づかれることはないだろう。繰り返すが、ビジュアルだけは完璧なカモフラージュだ。
ビジュアルだけは完璧なカモフラージュだが……
意識の高いビジネスパーソンの朝は早い。一番に出勤し、観葉植物があるスペースに植木鉢ぬか漬けを設置する。
始業時間が近づき、部下が出社してきた。
部下「大川さん、おはようございます」
大川「グッドモーニング」
部下「水やりぐらいオレがやりますよ!」
大川「毎日みんなをいやしてくれてありがとうって、感謝の気持ちを込めて水やりをするこの時間が好きなんだ」
部下「なんか臭いますね……」
大川「そうかな? 気のせいだよ」
ビジュアルだけは完璧な植木鉢ぬか漬けだが、勤務中に食べてしまうと「カモフラ飯」が発覚するリスクが高い。植木鉢ぬか漬けの出番は、残業中である。
時刻は22時すぎ。誰もいないオフィスで、植木鉢ぬか漬けから野菜を取りだし……。
ポンッ!!!!
野菜のぬかみそを落とし、ていねいに水で洗う。
カットすれば、あとは食べるだけだ。
植木鉢の植物が、おいしそうなぬか漬けにチェンジ。
意識の高いビジネスパーソンでも、仕事が終わらず、残業をしてしまうこともある。そんなときは、ぬか漬けでビタミンとミネラルを補給し、疲労回復に努めればいい。こうすることで、明日もベストパフォーマンスを発揮できるのだ。
「残業中にわざわざ野菜をカットするのは面倒だ!」と感じる人は、まるかじりでもいいだろう。ビタミンとミネラル補給という結果が同じであれば、経過の内容は問わない。意識の高いビジネスパーソンは、ビジネスと同じく経過より結果を重視する生き物である。
最後に、ひとつだけ伝えたいことがある。今回紹介した「カモフラ飯」は、浅漬けでもひと晩、古漬けなら2~3日を要する。加えて、ビジュアルだけは完璧なカモフラージュだが、やはりぬかみその臭いでバレてしまった。勘のいい部下がいる場合、「カモフラ飯」が成立しない可能性があるのだ。
あなたが真のビジネスパーソンであれば、ビタミンとミネラルを補給するためにそれほどの時間と労力を投資するような選択肢は選ばないだろう。現代には、コンビニという便利なオアシスがあることもお伝えしておく。
※撮影に使用したぬか漬けは、スタッフがポリポリおいしくいただきました。少し残してしまいましたが、古漬けにして翌日完食しました。