ハイアールから5月15日に発売された「Ice Deli (アイスデリ)」。材料を入れてスイッチを入れるだけでアイスクリームを作れる、いわゆる"アイスクリームメーカー"の新製品です。今回は上位モデルの「Ice Deli Plus (アイスデリ プラス)」を実際に使ってみた感想をレビューします。

ハイアールの「Ice Deli Plus (アイスデリ プラス)」。一度で約700mlのアイスが作れます (市販のカップアイスだと約6個分)

まずは大きさですが、本体はW185×D265×H238mmと卓上サイズ。調理家電としては大きくもなく小さくもなく……といった印象です。

一般に家庭用として普及しているアイスクリームメーカーは、「冷却ポット」と呼ばれる容器を事前に冷凍庫で冷やしておき、それを取り出してから材料を入れ、回転羽根で撹拌させながら冷やし固めていくという仕組み。

フタは回すと簡単に外れる

しかし、本製品は容器を冷却しながら材料を冷やし固めていくというのが特徴です。そのため、冷却ポッドを冷凍庫に入れておくという事前準備の必要がなくアイスクリームを作ることが可能。それなりの量のアイスクリームを作れる冷却ポッドはそこそこ大きく、冷凍室内に入らないという人にとってはありがたい仕組みです。

いわば"予冷"なしで、材料を冷やし固められるようになったのは、冷却ユニットとして「ペルチェ素子」というモジュールを採用したため。これはパソコンのCPUの冷却装置や、ワインクーラーなど小型の冷蔵庫にも使われている部品です。

メーカーによると、アイスデリに用いられているペルチェ素子は、スペックでいうと-17℃までの冷却能力を持つとのこと。液体を凍らせられる温度帯にまで冷却能力を高めたのが特徴です。

付属品として計量カップ、アイスクリーム・ディッシャー、ヘラも同梱。ポッドの口が小さいので一般的なアイスクリーム・ディッシャーだと使用できない可能性があり、専用のものが付属しているのは気が利いています

そんなアイスデリですが、使い方は材料を入れてボタンを押すだけと実に簡単。室温や材料自体の温度や量などにもよりますが、生クリームから作るバニラアイスであれば、約40~120分で出来ます。

今回試した上位モデルのアイスデリ プラスは、アイスの仕上がりを「かため」「やわらか」の2段階から選べるほか、「シャーベット」「フローズン」を作るモード、「ジュレ」(0℃)と「冷スープ」(5℃)といった冷やす機能を備え、6段階でモードを切り替えられます。