LLVM is a robust system, particularly well suited for developing new mid-level language-independent analyses and optimizations.

LLVM Windowsチームは8月18日(米国時間)、「LLVM Project Blog: LLVM on Windows now supports PDB Debug Info」において、LLVM ClangがPDBデバッグ情報(Program Database Debug Info)に対応したと発表した。

同チームはこの2年間、このデバッグ情報に対応するための開発に取り組んでいた。今回LLVM ClangがPDBに対応したことで、Windowsにおける本格的なデバッグにLLVM Clangを利用できるようになると見られる。

LLVMプロジェクトの取り組みの中でデバッグ関連のツールの開発は比較的後発に寄っている。しかし、2年前にはWindowsにおける基本的なデバッグに対応するため必要最低限の機能は実装されていた。しかし、これだけでは統合開発環境やデバッグツールからデバッグのためにLLVM Clangを活用することは難しかった。このため、LLVM WindowsチームはPDBへの対応する取り組みを進めていた。

PDBに関する情報はその詳細のすべてがドキュメントとして公開されているわけではないため、開発は難しい状態にあったと説明がある。同チームはMicrosoftに開発協力を求め、不完全ながらも関連コードがMicrosoftからGitHubに公開されたことで開発の糸口がつかめたとしている。

LLVM Clangは利用されるシーンが増えているが、今回、PDBに対応したことでWindowsにおける利用シーンがさらに増えることが予想される。