俳優の堺雅人が9日、都内映画館で行われた主演映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』の公開初日舞台挨拶に、高畑充希、堤真一、安藤サクラ、田中泯、中村玉緒、山崎貴監督とともに登場した。

  • 山崎貴監督、中村玉緒、堤真一、堺雅人、高畑充希、安藤サクラ、田中泯

    左から山崎貴監督、中村玉緒、堤真一、堺雅人、高畑充希、安藤サクラ、田中泯

同作は『三丁目の夕日』シリーズで知られる西岸良平による、ロングセラーコミック『鎌倉ものがたり』を映画化。2005年に日本アカデミー賞の12部門で最優秀賞を受賞した『ALWAYS三丁目の夕日』の山崎監督がメガホンをとる。ミステリー作家・一色正和(堺)と、亜紀子(高畑)の新婚夫婦が、人間だけでなく幽霊や物の怪の住む鎌倉という土地で様々な事件に関わっていく。

堺は、妻役となった高畑について「撮影中も堂々としている女優さんだったので、信頼できる」と語り、一言で「"DESTINY"だなと。これから何度でも何度でも共演したい女優さんです」と表す。「今日は何聞かれても、隙あらば"DESTINY"と言おうと心に決めて伺いました」と明かした。

一方高畑は、「堺さんは笑ってくれます」と振り返る。「ちょっと変なところとか、いびつなところが漏れ出ちゃった時に笑ってくださるから、こんな私でもいいのかも、と思わせてくれました」と感謝した。

話の途中で中村が急に「撮影の途中に(高畑は)よう寝ててね」と思い出話を始めると、堤は「何を言い始めるんですか!」とびっくり。待ち時間が長かったため、中村と堺がずっと喋っている横で、高畑が寝ていたという。堺が「中村玉緒さんの怒涛の半生を聞いていました」と明かすと、中村は「いらんです! いらんです!」と苦笑した。話が別の方向に行ってしまったものの、高畑は堺のことを「"DESTINY"です!」とまとめることができ、会場の観客からも拍手が起こっていた。

また安藤は、エンドロールに自分が出演したことに驚いたという。「私、あの動きしたことないんですよ」と訴えると、山崎監督が「フルCGなんですよ」と告白。堺が「セット撮影の最中にスキャンしましたね! それだ!」と思い出すと、山崎監督は「それです! もう、『DESTINY2』は誰一人撮影しなくてもできる」と自信を見せた。さらに「電車の中にフルCGの堺さんが乗ってます」と明かすと、堺も驚いていた。