小田急電鉄はMaaSアプリ「EMot(エモット)」の実証実験の一環として、アプリ内のチケットストアで購入できる電子チケット「デジタル箱根フリーパス」を1月6日に発売した。

  • 「EMot」画面イメージ

「EMot」は同社の開発するオープンな共通データ基盤「MaaS Japan」を活用したMaaSアプリ。今回発売した「デジタル箱根フリーパス」は、既存の「箱根フリーパス」と同じく「発駅~小田原駅の小田急線往復きっぷ」「箱根エリアの8つの乗り物が乗り降り自由」「箱根山内の温泉や観光施設など約70スポットでの優待・割引」の3つの効力がセットになったお得なチケットとなる。購入後はスマートフォンの画面を窓口などで提示するだけで使用できる。

購入後はアプリの複合経路検索結果に「デジタル箱根フリーパス」の購入情報が反映され、よりお得なルートを提案するという。さらに優待や割引が受けられる施設の情報を含めたマップもアプリ上で閲覧でき、各スポットの公式サイトにも遷移できるなど、箱根観光がより便利になるしくみとなっている。

「デジタル箱根フリーパス」の発売額は発駅によって異なるが、新宿発の場合は2日間5,700円、3日間6,100円。小田原・箱根湯本・御殿場・三島など箱根周辺発の場合は2日間4,600円、3日間5,000円。実証実験期間はスマートフォン1台につき1枚のみ購入可能。こども料金は設定しない。

「EMot」では今後も新たなチケットや新機能の拡充を予定しており、静岡県浜松市で開催されるグルメイベント「はままつスマぐるウィーク」(2月12~18日)のチケットを1月15日から販売するほか、6月頃からは大分県・由布院エリアの観光に便利な電子チケットを発売する予定だという。