NTT東日本とインフィックは1月29日、神奈川県宅地建物取引業協会協力のもと、小田原不動産が保有する物件にでIoT見守りセンサ「LASHIC(ラシク)」を用いた高齢者の新たな見守りソリューションの実証実験を開始した。

LASHICは、低廉化を実現したIoT見守りセンサーを提供しており、同社と連携し物件に安価にセンサを導入することで、高齢者の新たな見守りソリューションの実証実験を開始する。

  • 実証実験の概要

    実証実験の概要

不動産会社では、一人暮らしの高齢者が部屋で孤独死に陥ることを事前に察知することや、孤独死してしまった場合でも早期に発見することで物件価値の低下を防止することができることに加え、高齢者への賃貸契約に対する不安を払拭することで、安定的な居住環境提供をすることができ、双方にとって有益となる世界を目指すという。

実証実験では、一人暮らしの各高齢者の生活状況に応じセンサを配置し、家庭ごとに閾(しきい)値を変更し、他種類のセンサの必要性なども検証しつつ室内を見守ることで、異常事態を早期に把握できるかの検証を行う。

実証場所は小田原不動産が保有するマンションやアパート、実証開始時期は2月を予定し、各家庭にLASHICを設置し、室内の温度・湿度・照度・運動量を確認する。平常時は管理業者・管理人が適宜、各家庭の状態を確認可能なほか、異常時は各家庭の生活状況に応じ、室内で一定時間動きがなかった場合にアラートがスマートフォンやPCに発報され異常事態を早期に把握することを可能としている。