30歳過ぎてゼロから始めた後発カメラマンが、「どうしたら最短で上手くなるか」をテーマに撮影術をご紹介。今回は、「撮った写真をいかにして仕上げるか」について、ポイントをまとめます。

現像&レタッチは必須!

最近は「仕上げモード」を搭載するデジカメも多いのですが、精緻に写真を仕上げるには「現像」と「レタッチ」の過程が欠かせません。

私は現像に「Lightroom」、レタッチでは「Photoshop」というソフトを使います。Lightroomで細かい色や明るさを調整し、そのあとPhotoshopで肌をキレイにする、といった感じです。レタッチを語り出すと長くなるので、細かいところはまたの機会に。

  • グラビア色のある写真なので、肌の色と光の入りかたに主眼を置いて現像しました

    グラビア色のある写真なので、肌の色と光の入りかたに主眼を置いて現像しました

ポートレートはカメラマンの自己満足ではダメ

ポートレートは、いわゆる「撮って出し」の作品ではなく、現像・レタッチまでやって初めて外に出せる作品になると私は考えています。

なぜなら、その1枚はカメラマンだけの問題ではなく、被写体にも大きく影響するためです。そのため、現像・レタッチした写真を被写体にチェックしてもらうことは、とても重要。「カメラマンの自己満足」ではいけないと思います。特に、SNSなどに投稿する場合はなおさらでしょう。

  • 同じ構図ですが表情違いの2枚

顔の角度もポイントです。右から、左からのアプローチで雰囲気が変わることもありますし、利き顔(得意な方向)があるモデルさんも多いので、事前に確認することもコミュニケーションのポイントの1つかもしれませんね。

  • 顔の向きが異なる2枚

文章・写真:関根康人(ねっしー)
モデル:くりえみ