核実験反対訴え団体が交流

 核実験反対を訴える県内の市民団体の交流会が24日、長崎市内であった。北朝鮮の核実験に抗議した上で、日本政府に対し「米国に追随するばかりでなく、米朝対話への道筋を模索することに力を注ぐべき」と求める声明を採択した。

 毎年開き30回目の交流会には、同市や長与町などの6団体、約30人が参加。座り込みをし活動を報告した。声明文は25日に首相官邸へ送付する。

 平和公園(松山町)に座り込み、「核実験に抗議する長崎市民の会」の山川剛代表は「米朝がののしり合っているが、その先に何があるのかと考えると恐ろしい」と懸念を表明。県平和運動センター被爆連の川野浩一議長も北朝鮮を巡る情勢に触れ「危機的な状況で一つ間違えば戦争が起こる。安倍晋三首相はこんな時期に解散しようとしており、国民の心配に無頓着だ」と指摘した。

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