全国集会を年内開催 被害者支援アピールへ

 市民団体「カネミ油症被害者支援センター」(YSC、東京)は19日、カネミ油症事件の発覚から今年で50年となることを踏まえ、全国規模の記念集会を年内に東京か関西で開く方針を明らかにした。
 長崎県五島市内であったカネミ油症被害者五島市の会(旭梶山英臣会長)の総会で説明した。YSCによると、集会では被害者支援の強化を全国的にアピールし、原因物質ポリ塩化ビフェニール(PCB)の製造責任についても考察を深める考えだ。各地の被害者や団体に参加を呼び掛ける。
 五島市では11月17日に50年記念行事が開かれる。旭梶山会長は「YSCの集会にも積極的に関わり、連携したい」と述べた。
 五島市の会の総会は、被害者ら約30人が出席。油症2世、3世や未認定被害者の早期救済を国や加害企業に求める本年度活動計画案を承認した。

全国集会の説明や活動計画案の承認などがあったカネミ油症被害者五島市の会の総会=五島市福江総合福祉保健センター

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