歩いて日蘭交流へ 五輪に合わせイベント 蘭の組織チーム、県と覚書

 東京五輪・パラリンピックに合わせ、長崎県を起点に全国各地でウオーキングイベントを計画しているオランダの組織チームが21日、実施に向けた連携の覚書を県と結んだ。
 イベントは2020年8月ごろ開催する「ウオークチャレンジジャパン2020」。来日するオランダ人らが、ウオーキングを通して日蘭交流、スポーツの楽しさを伝える。オランダとゆかりの深い本県を皮切りに国内計6、7カ所で実施し、東京の国立競技場がゴール。同様のイベントはこれまで、五輪開催地の北京やロンドンでも開かれており、それぞれオランダ人数百人が参加した。日本開催は初めて。
 関係者は20日、長崎市の長崎水辺の森公園を出発し、女神大橋を巡るコース(約20キロ)を視察。本県では、このコースでイベントを開く可能性が高いという。県は今後、実施に向けて組織チームと協議していく。
 調印式には、オランダウオーキング協会元会長で、組織チームのエミール・テルモント代表ら7人が出席。中村法道知事は「長崎とオランダは古くから交流の歴史がある。(このイベントを)新たな交流の1ページに刻みたい」と成功に期待。テルモント代表は「オリンピックの応援やウオーキングを通じて、オリンピック選手と一般のスポーツ愛好者をつなぎたい」と語った。

覚書を結ぶテルモント代表(右)と中村知事=県庁

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