都道府県対抗男子駅伝 きょう号砲 長崎県チーム 連続入賞へ結束

2年連続入賞へ向けて「ワンチーム」をアピールする長崎県のメンバー=広島国際会議場

 第25回全国都道府県対抗男子駅伝大会は19日、広島市の平和記念公園前発着コース(7区間48キロ)で開催される。スタートは午後0時半。18日は同市の広島国際会議場で開会式が行われ、2年連続入賞を目指す長崎をはじめ、出場47都道府県の選手たちが力走を誓った。
 式では各チームの旗手が入場。長崎は澤田壮史(志佐中)が県旗を掲げて登壇した。前回Vの福島が優勝旗などを返還した後、日本陸連の横川浩会長らがあいさつ。最後に今年の国体開催地、鹿児島の市田孝主将(旭化成)が「都道府県の誇りと支えてくださる方々への感謝を胸に、仲間と協力し合い、精いっぱい走り抜く」と選手宣誓した。
 レースは昨年初優勝の原動力となった相沢晃(東洋大)を筆頭にバランスがいい福島、設楽悠太(ホンダ)らを擁する埼玉、一般2区間が充実している三重などが中心か。千葉、京都、広島、長野、愛知、宮城なども力がある。長崎も高校と一般区間を柱に、本来の走りができれば、上位に絡む可能性はある。

 ■「前半の流れが大切」

 昨年5位の長崎県チームは16日に広島入り。試走などの最終調整をして、本番へのイメージを膨らませてきた。原川監督(西有家中教)は「調整は順調。粘り強く、前を追える位置で走り続けたい。前半の流れが大切」と2年連続入賞へ向けての手応えとレースプランを口にした。
 カギを握るのは7キロ以上の主要区間を担う4人。いずれも昨年の入賞メンバーで、一般勢の的野(MHPS)と山下(駒大)は、それぞれ昨年と同じ3、7区にエントリーした。主将も務める的野は「(元日の)ニューイヤー駅伝の失敗もある。挽回して中高生に格好いい姿を見せる」、山下は「足を引っ張れない。最低でも前回と同じくらいで走りたい」と意気込んだ。
 初出走の3人がどれだけ粘れるかもポイント。高校から競技を始め、初の全国舞台となる横田(瓊浦高)は「初めてだけど、楽しんで自分の力を精いっぱい出して貢献する」と気合十分の様子だった。

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