タンクに薬液誤投入 佐世保市東部クリーンセンター

 佐世保市は17日、市東部クリーンセンター(大塔町)で昨年9月、排水処理用の薬液を誤って別の薬品の貯留タンクに搬入する事故が発生した、と発表した。有害物質の発生などはなく、人的被害や周辺の環境への影響はなかったとしている。
 佐世保市環境部によると、昨年9月10日午前8時40分ごろ、市内の工業用薬品業者のタンクローリー車が、排水処理に使う塩化第二鉄液を、焼却灰の処理に使う重金属固定剤の貯留タンクに誤って投入。タンク内の水位の異常を知らせる警報が作動し、発覚した。薬品の発注や受け入れを担当する60代の市職員の男性が、投入前に定められている業者との納品書の確認を怠ったことが原因という。
 12月中旬まで貯留タンクから薬液を抜き取る作業をしたが、混在に伴って発生した固形物がタンク内に付着し、取り換えなければならないことが判明した。3月中には新しいタンクの設置が完了する予定。工事や薬品の調達などに約570万円がかかるという。

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