支え合い 介護リスク改善 松浦・調川「ムーンリバー」 長崎県高齢者地域貢献活動で表彰

県高齢者地域貢献活動表彰を受け、受賞の喜びを語るムーンリバーの山口代表(右)

 松浦市調川町の有志でつくる「つきのかわ支え合いサポーター『ムーンリバー』(山口建子(けんこ)代表、12人)」が2019年度の県高齢者地域貢献活動「地域活性化部門」表彰を受け14日、友田吉泰市長に受賞を報告した。

 調川地区が全国調査で高齢者の要介護リスクや低栄養リスクが将来的に高まるという報告を受け、町内の有志が14年3月に結成した。会員は全員60歳以上。高齢者が気軽に集える場「お寄りまっせ」を開設し、毎月第2、4水曜には昼食会を開催している。さらに毎週、100歳体操や脳トレ、ものづくり講座などを実施しているほか、移動販売車を誘致し、高齢者の買い物支援にも取り組んでいる。
 こうした活動が実り、同地区はわずか2年余でリスクの改善に成功した。高齢者自らが地区の高齢者の健康づくりや見守り活動に取り組む先駆的なモデルとして全国から注目されている。
 受賞報告には山口代表(76)と役員の宮地敏雄さん(72)が訪れた。山口代表が「日ごろの活動が評価され、うれしい。今後も今まで通りの活動を続けたい」と喜びを語った。友田市長も「ムーンリバーを参考に、市内各地に同様な取り組みが広がるようPRしていく」と話した。

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