長崎県長崎市飽の浦町の三菱重工業長崎造船所で19日、建造中だった海上保安庁最大級のヘリコプター搭載型巡視船「れいめい」(6500トン)を同庁に引き渡す式典があった。
中国公船が出没する沖縄県・尖閣諸島周辺の領海警備体制を強化する政府方針に基づき建造された大型船3隻目。先行の2隻は同社下関造船所(山口県)で建造した。
れいめいは2018年2月に起工し、19年3月に進水していた。全長150メートル、幅17メートル。機関砲は40ミリ2門と20ミリ1門、夜間も使える望遠監視装置を装備。ヘリ1機を運用する。乗組員64人。建造費約262億円。鹿児島海上保安部に配備される。
北川元洋・同社艦艇・特殊機械事業部長や田上富久市長ら約80人が参列。岩本泉・同庁装備技術部長が同庁長官訓示を代読し「わが国周辺海域を巡る情勢は依然として厳しく、任務の重要性を認識してほしい」と乗組員に伝えた。
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