長崎県内学校 予定通り再開 知事「児童生徒ら感染ない」

「感染確認地域に該当すると判断した」と述べる中村知事=県庁

 長崎県は3日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、予定通り新学期(6~8日)から小中高校を再開する方針を確認した。会議後、記者会見した中村法道知事は「児童生徒や教職員に感染者がいない」ことを理由に挙げた。
 また政府の専門家会議が感染者数などを基に分類した三つの感染区分のうち、感染者数が一定程度の増加幅に収まっている「感染確認地域」に長崎県は該当すると判断したと述べた。県内では9人の感染が確認されている。
 県主催のイベントや県立施設の小中高生の利用の自粛は、約2週間後の19日まで継続すると説明。感染者の増加で外出自粛を要請している首都圏などへの訪問は「慎重に検討し控えてほしい」と県民に呼び掛け、感染者のプライバシーや人権にも配慮するよう求めた。
 県によると、県内では既に11の医療機関が感染者受け入れの病床を102床確保。来週中に県新型インフルエンザ等対策会議を開き、さらに医療態勢を検討するという。

 


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