ヒバクシャ国際署名 47万筆超 目標達成目前

47万筆超の署名が集まったことが報告された集会=長崎市、爆心地公園

 核兵器禁止条約の締結と核兵器廃絶を求めた署名活動に取り組む「『ヒバクシャ国際署名』をすすめる長崎県民の会」(朝長万左男、田中重光共同代表)は4日、長崎市松山町の爆心地公園で集会を開き、同会が目標にしている50万筆に対し、同日までに47万6867筆が集まったことを報告した。
 ヒバクシャ国際署名は日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が2016年4月に提唱。県内では翌月にスタートし、県民の会は今年9月までに50万筆を目標にしている。新型コロナウイルスの影響で日程は流動的だが、10月に国連へ提出したい考え。同日は本来、4、5月に米ニューヨークの国連本部で開催される核拡散防止条約(NPT)再検討会議への派遣者の壮行式を開く予定だった。会議の延期決定を受けて集会に変更し、約50人が参加した。
 朝長氏はあいさつで「核兵器のことをずっとパンデミック(世界的大流行)と言ってきた。核兵器がないと世界の平和が保てないという考え方が広がっている」と指摘。「コロナはワクチンができれば克服できるかもしれないが、核兵器はまだ分からない。われわれは運動を続けていかなければいけない」と訴えた。

© 株式会社長崎新聞社