佐世保出身の写真家・松尾さん 初の写真エッセー集

エッセー集「写真の中の君は何を見ている」に収録されている作品(松尾さん提供)

 佐世保市出身で東京在住の写真家、松尾修さん(49)が、これまでに撮りためた写真を収録し、自らの写真論などをつづった初の写真エッセー集「写真の中の君は何を見ている」(NEUTRAL COLORS発行)を出版した。
 日本大芸術学部写真学科を中退後、東京を拠点に活動している。日本と外国が混在する「異質な」魅力を探る「サセボプロジェクト」を2014年に開始。外国人バー街で暮らす人や、坂と造船所のクレーンが織りなす佐世保の風景などを撮影してきた。
 主に東京や地元佐世保で撮影した64点を掲載。「人が家族写真を大切にする理由」に関心があり、風景以外に自身の身内を被写体にした作品も多い。エッセーでは「(撮影時に)ピースサインをする理由は何か」などを考察している。
 松尾さんは「日常の大切さを考え、人々が何げなく撮っているものが『いいもの』だという気付きになれば」と話している。
 B6変型、240ページ。日本語、英語、中国語の3カ国語表記。1600円(税抜き)。エッセー集はウェブサイト(https://thesaseboproject-shop.com/)で購入可能。サイン入りも選べる。

初のエッセー集を出版した松尾さん(本人提供)

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