消毒液や間仕切り「県内製品使って」 県が開発企業を支援、HP掲載も

県のホームページで紹介している感染防止対策の製品

 新型コロナウイルスの感染防止のため、新製品として消毒用アルコールや段ボール製の間仕切りなどを製造する企業が増えている。長崎県は新製品の開発などに取り組む企業を支援するほか、製品を県のホームページ(HP)で紹介しており「県内製品を使ってほしい」と呼び掛けている。
 消毒用アルコールは長崎や壱岐、諫早各市をはじめとした酒造メーカーなどが製造。蒸留を繰り返し、高濃度にしている。
 消毒液はコロナ禍で需要が高まり、一時品薄状態に。厚生労働省はアルコール度数の高い酒を代用品として手指消毒に使用することを容認。国税庁も「飲用不可」と表示するなどの条件を満たせば酒税は課していない。
 飛沫(ひまつ)防止のための間仕切りは長崎や佐世保両市、西彼時津町の企業が作った。県企業振興課内のホームページで、製品の価格や内容量などを紹介している。
 県が支援するのは、新型コロナ対策で新製品の開発などに取り組む中小の製造業や機械設計業。感染拡大防止を目的にした手洗い場の設置やドアの自動化といった設備投資などにかかる費用の4分の3(下限は30万円、上限は150万円)を補助。10日時点の申請割合は、予算額の約7割に達しているという。申し込みは12月18日までだが、予算額の上限に達した時点で締め切る。問い合わせは県企業振興課(電095.895.2634)。

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