(6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

公開日: 更新日:

 テレビドラマ「キイハンター」が人気絶頂だった1970年。私はジャパン・アクション・クラブ、通称「JAC」を創設した。理由は単純である。日本の映画やテレビドラマのアクションシーンをもっと見栄えのするものにしたかったからだ。

 当時の日本にはアクションができる俳優がほとんどいなかった。「キイハンター」に、私が敵を殴り、その敵が橋から落ちるシーンがあった。このとき、私は落ちる役のスタントまでしなければならなかった。これを後で編集でつなぐわけだ。

 現場では落下した私をスタッフが消防署から借りてきたマットで受け止めることになっていたのだが、タイミングが微妙にズレたため、岩に激突。肩鎖関節が離れ、そのまま入院である。当然、撮影も中断となった。

 私はベッドに横たわりながら考えた。

「もっと本格的に動ける俳優を育てない限り、日本は永遠にハリウッド映画と勝負できない」

 私は尊敬する深作欣二監督に相談した。

「この際、アクションができる俳優を育てる学校を作ろうかと思います」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  3. 8
    ドジャース山本由伸に降りかかる不正投球を疑う目 マウンドでの危険な振る舞いは命取りにも

    ドジャース山本由伸に降りかかる不正投球を疑う目 マウンドでの危険な振る舞いは命取りにも

  4. 9
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  5. 10
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと