巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

公開日: 更新日:

 先週半ばの段階では、筒香の巨人入りはほぼ決まっていたそうだ。それが、この1週間で古巣DeNAにひっくり返されたのだから、巨人・阿部慎之助監督(45)は歯ぎしりするしかない。

 巨人は阿部監督の現役時代の背番号「10」を用意。筒香と親交が深い指揮官には、これが最大限の誠意だった。「阿部監督は悔しいでしょうが、巨人にとってはかえって良かったかもしれません」と巨人の元バッテリーコーチで評論家の秦真司氏がこう言った。

「今の外野陣は、ドラフト3位ルーキーの佐々木(24)、萩尾(23)、秋広(21)、浅野(19)といったイキのいい若手が多い。さらに長野(39)、丸(35)、梶谷(35)といったベテラン勢も複数抱えている。32歳の筒香を補強することで、チームのバランスが大きく崩れることになりかねない。若手の成長を阻害することにもつながる可能性があったと考えれば、チームにとってはプラスでしょう」

 巨人は昨オフも、オリックスからFA宣言した山崎福(現日本ハム)の争奪戦に敗れた。過去、12球団最多の28人のFA選手を獲得している巨人はここ数年、補強で他球団の後塵を拝している。22年オフにも西武の森(現オリックス)を取り逃がすなど、21年の梶谷、井納以降、最近3年間はFA補強ができていない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  3. 8
    ドジャース山本由伸に降りかかる不正投球を疑う目 マウンドでの危険な振る舞いは命取りにも

    ドジャース山本由伸に降りかかる不正投球を疑う目 マウンドでの危険な振る舞いは命取りにも

  4. 9
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  5. 10
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと