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ニュースレターやポッドキャスト 仕事に生かすには?

デジタルメディア活用術(下) メディアコンサルタント 市川裕康氏

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comemo
次代を担う「旗手」は何を感じ、何を考えているのか――。日本経済新聞社が運営する投稿プラットフォーム「COMEMO」から、「キーオピニオンリーダー」が執筆したビジネスパーソンにも役立つ記事を紹介します。ソーシャルカンパニー(東京・千代田)代表を務めるメディアコンサルタントの市川裕康さんに、今回は今注目のニュースメディアについて語ってもらいます。

<<(上)コロナで広がる在宅勤務、「ツール」見極めスキル武装

日々の情報収集を効率的に質を高く行うことができることは、ビジネスパーソンにとって仕事の一環と言ってよいくらい重要なことです。世の中のニュースメディアのアプローチの変化も激しく、特に海外のニュースメディアの動向を見ていると、最近ではポッドキャストやEメールニュースレターなどが注目を集め、同時に新しいニュースメディアも次々誕生していて、そのペースには圧倒されます。そこで、ビジネスパーソンが押さえておくべきデジタルメディアを紹介したいと思います。

ニュースレターの進化

私自身、ふだん仕事の一環として国内外のニュースの情報収集をすることには、常に試行錯誤し続けている一人です。そんな中、最近国内でも目立つようになったと感じるのは、ニュースレターの進化です。

具体的にいくつか紹介すると、例えば、日経新聞電子版(有料サービス)が提供している「NIKKEI Briefing」では、テーマ毎に12種類ものニュースレターがあり、SNS(交流サイト)からの流入とは異なるリズムで、普段接しにくいテーマの新しい学びを多く得ることができます。

さらに、日本語版がリリースされたばかりの「Quartz」も海外の動向をいち早く日本語に翻訳したニュースを朝夕に届けてくれます。3年前に設立され、政治・経済・テクノロジー分野の速報メディアとして注目を集めている「Axios」も、すでに20種類ものニュースレターを配信し、その読者数は合計で75万人にも及んでいます。

ただ、ここで問題があります。時間があるときにはいいのですが、すぐにメールボックスの中に埋もれてしまうのがニュースレターの悩ましい点です。購読するニュースレターを厳選すべきなのは大前提なのですが、この課題に対しては、新しいアプリ「Stoop」というサービスも登場しています。

アプリの中にあるニュースレターのリストから好きなものを選択して購読することもできますが、利用中のメールサービスの「自動振り分け機能」を利用することで、特定のアドレスから送付されたものを「Stoop」指定のアドレスに転送することが可能です。通常のメールボックスの中だと埋もれてしまいがちなニュースレターも、こうして専用のアプリを利用することで、時間のあるときにゆっくり読むことができます。

また、ユーチューブチャンネル登録もできるので、お気に入りのユーチューブ新着動画をチェックすることも可能になります。このアプリはウェブサイトのブラウザー版でアクセスすることもでき、大変使い勝手がよいです。過去のバックナンバーもいちいちメールボックスを検索せずに、ワンクリックで閲覧することができます。

ニュースレターの進化もさらに加速していく様相ですが、そこから生まれた新たな問題を解決するアプリも次々登場していくでしょう。今後ますます、ビジネスパーソンの重要な情報収集ツールになっていくと思います。

ポッドキャスト利用の盛り上がり

自分の興味のあるニュースや情報に出会う方法として、「ポッドキャスト」利用の盛り上がりもまた、ニュースレター同様に注目すべきものの1つになっています。新しいアプリや人気番組が、次々登場しています。

ビジネスパーソンに特におすすめのポッドキャストを、3つご紹介します。

・ニューヨーク・タイムズ提供の 「The Daily(ザ・デイリー)」

2017年1月にスタートし、毎日200万人が視聴。累計10億ダウンロードされている人気プログラムです。ニューヨーク・タイムズが米国東部時間の平日の毎朝、日本時間では夜7時頃に配信され、25分程度の長さです。新型コロナウィルス関連、大統領選挙など、紙面で取り上げた政治や文化などの注目トピックについて、担当したニューヨーク・タイムズの記者とのやり取りで深堀りをするプログラムです。

・英エコノミスト誌 提供の「The Intelligence(ザ・インテリジェンス)」

The Dailyの成功に触発され、今ではほぼ全ての海外主要ニュースメディアは新規有料読者獲得、ロイヤリティー向上、若者へのマーケティング手段としてポッドキャストを配信しています。19年1月にスタートした英エコノミスト誌の「The Intelligence」は日本時間の夜に配信され、その日の注目ニュース3本を約7分ずつ、記者とのやりとりを通じて解説する、という内容です。難しい英語表現もあるのですが、そんなときは速度を遅くして英語の学習も兼ねて聴いています。欧州やアフリカのニュースなど、普段国内メディアを通じてでは得難いトピックについて知ることができる点などが特徴です。

・聴く日経

毎日の日経新聞朝刊の主要ニュースを、20分のダイジェストで届けてくれます。倍速視聴も可能なので、10分程度でざっと聞いておくと、主要ニュースをフォローすることができます。紙の新聞やアプリで見ていたら読み飛ばしているかもしれないニュースが、思いがけず耳に引っかかる形で記憶に残ります。

最近は外出自粛でポッドキャスト消費も少し減少傾向も見られますが、運動不足解消のための散歩やジョギングなどの時間を活用し、日常のスキマ時間を活用する手段として、ポッドキャストは非常に有効なツールです。習慣化して情報収集作業を効率化する手段として、試してみてはいかがでしょうか。使用するアプリとしては「Pocket Casts」や「Spotify」がおすすめです。

従来メディアの変容

「ニュースレター」や「ポッドキャスト」のような新しいツールの登場と並行して、ビジネスパーソンにとっての従来型の情報収集ツールも、サービスが様変わりしています。

まず、私が注目しているのが、「ビジュアル・動画がもたらすニュース消費習慣の変化」です。インスタグラムやユーチューブによって、特に若年層のニュース消費に変化が起こり、今後加速することが予想されています。若者はもはやほとんど新聞は読まず、1日の7時間半をスマートフォンやタブレットのスクリーンに接触していて、ほぼ毎日1時間はユーチューブを視聴し、インスタグラムなどのSNS上での「友達からの紹介」に大きく影響を受けながら、ニュースなどのメディア消費をしているそうです。

このような変化は日本だけではなく、世界的に見られるもので、「今どきの若者は……」などと嘆くのではなく、もはや現実として大きな変化が起きていることを認識し、今後こうしたトレンド、消費スタイルを踏まえた上でメディア企業や社会も適応していかなければいけないのではないかと感じます。

そしてもう1つ、私が注目しているのは、「オーディオブック市場拡大による読書体験の変化」です。最近ではポッドキャストによる耳からのメディア消費が話題になりつつありますが、これと同時に今、世界的にオーディオブック市場が急成長しています。スマートスピーカーの登場などの影響もあるのかもしれませんが、耳からの読書体験を通して情報収集するビジネスパーソンは、増えているのです。

米国ではすでに、5人に1人がオーディオブックを聴いており、米国でのオーディオブック市場は7年連続2桁成長になっています(米世論調査団体大手のピュー・リサーチ・センターによる2019年2月の調査)。依然、紙の本が65%と最も親しまれている形態ではありますが、オーディオブックによる読書体験は右肩上がりです(20%)。電子書籍(25%)をいずれ追い抜くのではないかと思わせる急成長ぶりです。また、これと同じことが英国でも起こっています。英国でのオーディオブック市場は前年比43%増、6900万ポンド(約96億円)になっており、やはり急成長していることがわかります。

日本ではまだ、コンテンツの数と種類が少ないという点は否めないものの、3年後、5年後の読書体験を考える際、大きな変化がもたらされているであろうことは確実に感じられます。今後どのようにサービスや読書習慣が変化していくのか、とても楽しみにしています。

最後に、私自身がどのようにニュースに接しているか、気をつけていることも含め2点、お伝えします。特に最近では新型コロナウィルスに関するニュースは毎日あふれるように飛び込んできますが、フェイクニュースに惑わされず、正確で自分に有益と思われるニュースに接するためにも、自分なりのニュース消費の仕組みや習慣を形成することが今までになく重要になっていると感じるからです。

・新型コロナウィルスの感染が本格化する中で特に意識的に使い始めたサービスの一つに、登録したニュースサイトの新着記事の見出しを一括で表示してくれる「Feedly(フィードリー)」があります。AI(人工知能)技術も活用しSNSなどで話題になっている記事がカラー表示されたり、注目度の数値が示されたりする機能がある他、キーワード登録したグーグルの検索結果、登録したツイッターのハッシュタグ、リストからの注目投稿も表示される点が便利です。

・話題になっているニュース、あるいはSNS上で話題になっているものの真偽が疑わしいような記事に接した際に必ず利用しているサービスがあります。フェイスブック社傘下のSNS分析ツール、クラウドタングル(CrowdTangle)が無償で提供しているブラウザ内の拡張機能を登録しておくことで、ワンクリックでその記事のSNS上での拡散状況を知ることができます。誰がいつ、どのようなコメントを添えてシェアしているかをチェックすることで、その記事の信ぴょう性を判断する材料の一つになります。

ニュースメディアは今後もニュースレター、音声、動画と、次々に変化していくことが予想されます。ニュースを消費する私たち一人ひとりの消費習慣や情報収集術も、折に触れてアップデートすることで適応していくことがますます大切になりそうです。

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市川裕康
メディアコンサルタント。1970年静岡県浜松市生まれ。94年同志社大学卒、96年米国アマースト大学卒。NGO団体、出版社、人材関連企業などを経て2010年3月にソーシャルカンパニー(東京・千代田)を設立。メディアコンサルタントとして、国内外の政府機関、国際機関、企業、報道機関、NPO団体などに対し、国内外のデジタルメディア・テクノロジーのトレンドについて調査・執筆・講演・コンサルティングする活動に従事。著書に「Social Good小事典(講談社)」がある。浜松市在住。

=この項おわり

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